要件定義 サンプル。 ミスなくモレなく見やすい「要件定義書」の書き方 (2/3):ユーザーの要件には「ウソ」がある?

「要件定義書」の書き方とは?目的や機能要件・テンプレートも紹介

要件定義 サンプル

連載「エンジニアのためのビジネス文書作成術」は、書籍「」(吉澤準特著 東洋経済新報社)を基に、出版社の許可を得て、筆者自身が@IT読者向けに再構成したものです。 機能はWord 2013、2016のいずれでも使用できます 連載「」、第1回はを学びました。 第2回は、Wordで「要件定義書」を作ります。 要件定義書は、ウオーターフォール開発モデルの要件定義フェーズで作成する成果物です。 要件定義書は、ITシステムの機能設計の「前提」を網羅するため、 明瞭簡潔で漏れがないように作ることが求められます。 「要件」とは何か 「顧客が本当に必要だったもの」というパロディー絵があります。 以降同様 「図1」の上列左端の「顧客が説明した要件」を文書にまとめたものが、要件定義書です。 木の枝にくくりつけられた多段ブランコが描かれていますね。 しかし、システム開発に関わる全員が要件について同じ理解をしていなければ、作るものがずれていきます。 営業の表現がずれているのはいつものこととして、プロジェクトリーダーの理解、アナリストのデザインが要件とずれてしまったら、顧客(ユーザー)が期待する結果は得られません。 では、ユーザーの言うことを忠実に文書にまとめればよいかといえば、それもまた違うのです。 図1の下列右端に「顧客が本当に必要だったもの」として示された絵は、「顧客が説明した要件」と異なります。 「ユーザーは自分が必要としているものを正しく認識できていない」ということは、システム開発の現場ではよく起こります。 「業務要件一覧」から「システム要件一覧」を作る システム開発でユーザーに「本当に必要なもの」に気付いてもらうためには2つのアプローチがあります。 1つは 「プロトタイプ」「モック」「POC」を見せて、ユーザーの認識を確かめる方法です。 パッケージアプリケーション、Webアプリ、クラウドサービスなど、実際に触れる画面をすぐに用意できる場合に用いられます。 しかし、スクラッチで作るオンプレミスのシステムではプロトタイプを用意すること自体がシステム開発になってしまいます。 そうしたシステムに適したもう1つのアプローチが、 「業務要件一覧」から「システム要件一覧」を作る方法です。 業務要件一覧は、ユーザーからヒアリングした「やりたいこと」を整理したものです。 業務単位でシステム化したいことを表形式でまとめます。 例えば、Webサイトで商品を購入するショッピングカート機能を実現したいなら、業務要件には「商品購入」という項目が書かれます。 システム要件一覧は、それら個々の項目をシステム上で実現するための機能を列挙したものです。 「商品購入」という業務要件の隣の列に「カートに商品を追加」「カートから商品を削除」「カート内の商品数を変更」などの項目を列挙します。 業務要件はシステムを利用するユーザーの目線で作りますが、システム要件はシステムを構築するエンジニアの目線で作ります。 この作業を通して、ユーザーは実際の利用シーンを具体的に考えられるようになり、今までの想像で漏れていたことに気付けます。 ショッピングカートに入れた商品を後で買いたいと思う人もいることに気付き、「カート内の商品を欲しいものリストに追加という機能を新たに追加する」などです。 「システム要件一覧を作る」とは、「ユーザーの目に映っていない要件をエンジニアの目で照らし出す」ことなのです。 関連記事• 「提案書」や「要件定義書」は書くのが難しい。 読む人がITの専門家ではないからだ。 専門用語を使わず、高度な内容を的確に伝えるにはどうすればいいか。 「提案書」「要件定義書」の書き方を通じて、「誰にでも伝わる」文章術を伝授する• 他の文書と同様、要件定義書はまず文書全体のアウトライン(骨格、構成)をしっかり作り上げてから内容を記述します。 読みやすく分かりやすい要件定義書にするためのアウトライン作成方法を紹介します• 要件定義をスムーズにこなすためには作業に着手する前に綿密な計画を立てる必要がある• 要件定義の無い開発の紛争は、双方の主観的な主張が入り乱れて泥仕合化することが多いようです。 しかし双方が協力して要件さえ固めれば、仲直りも再開も可能です• 悪意の有る無しにかかわらず、ベンダーと仲が良過ぎるユーザーが要件を担当すると、ベンダーにとってのみ都合の良い要件や、業務知識不足による要件不備を招く危険があります.

次の

要求仕様書とは?書き方と例・要件定義書との違い

要件定義 サンプル

要件定義書(要求仕様書)のテンプレート 本テンプレートは、エクセルで作成した要件定義書(要求仕様書)のフォーマットです。 システム開発(ここではソフトウェアの開発の意味です)に必須の 仕様書には 基本設計書、 詳細設計書、 プログラム設計書などというものがあります。 現在は、 外部設計書、 内部設計書という言葉の方がよく用いられているようです。 これは要件定義書の作成を顧客ではなくシステム開発側が行うようになってきたことと関係があるのかもしれません。 しかし、これらの仕様書の前提として欠かせないのが顧客の業務内容、ニーズ、要求・要望をきちんと把握することです。 といっても、ただ顧客の言うとおりのシステムを開発してもダメです。 プログラムを開発した後に「 イメージが違う」「 考えていたものと違う」と言われたり、次から次へと仕様変更・修正・追加が出たり…ということはよくある話です。 これには顧客側とシステム開発側との常識が異なっているということ、システム開発者は基本的には顧客の業務には熟知していないものなのにシステムを開発するのだから当然何でも知っていると顧客が思い込んでいること、そもそも顧客自身何が欲しいのか分かっていないこと…等々さまざまな理由があります。 「 それなら最初からそう言ってよ。 言わないとこっちがわかるわけないじゃない」…と心の中で叫んだことのあるSE(システムエンジニア)の方も多いのではないでしょうか。 そこで、登場するのが要件定義です。 SEに要求される資質の一つとして要件定義ができるということがあります(要件定義ができる前提としていわゆるコミュニケーションスキルということもよく言われていますが)。 要件定義をすることはもともとSEの仕事ではなかったと思います。 Windowsがビジネスにおいて定着するにつれてSEが要件定義をするようになっていったのではないかという気がしています。 要件定義書は要は顧客の要望・要求のリスト・一覧表ですが、その フォーマットについては一応業界 標準のものがあります。 システムの機能・インターフェース等に関する、顧客自身気がついていない、あるいは分かないようなニーズまで漏れなく引き出し、書き込む必要があるので、こうしたテンプレートを使って要望・要求のリストを作成する(漏らさずにリストアップする)ことはとても大切なことだと思います。 しかし、私自身はこの標準フォーマットでは少々使いづらい面があったので、一応自分なりの標準的な要件定義書の書き方というかテンプレートを用意して使っていました。 それが本テンプレートです。 どんな事例にも共通して使えるテンプレートというのはなかなか難しいものです。 個別具体的な事例に応じ、結局はケースバイケースで要件定義書を作成することも多いのですが、要件定義書のひとつの例とお考えください。 ただし、使用しているうちに自分がいいなと思う 様式・ 書式も微妙に変わってくるので、本テンプレートには随時変更を加えています。 ダウンロードの際はこの点もご注意ください。 なお、本テンプレートはワードで作成していますが、 目次や段落番号が自動的に作成されるようになっています。 したがって、本テンプレートをご利用になる際には、ある程度ワードの操作に慣れている必要があります。 では、要件定義書(要求仕様書)の見本・サンプル・ひな形・たたき台としてご利用・ご参考にしてください。

次の

要求仕様書とは?書き方と例・要件定義書との違い

要件定義 サンプル

2 「要件定義書」を作る理由 業務要件一覧とシステム要件一覧があれば、システム設計のインプットとなる要件はそろったといえます。 これで要件定義の作業は完了でしょうか。 いえ、これでは十分ではありません。 確かに材料はそろいましたが、その材料を「どうやって」システム設計に組み込むかを説明するものが必要です。 玉子と油とフライパンを与えて「さあ料理してください」と伝えたら、ある人は目玉焼きを作りますし、別の人はスクランブルエッグを作るかもしれません。 材料をそろえるだけでは、ユーザーが本当に必要としているものを生み出せません。 業務要件一覧とシステム要件一覧を1つの文書にまとめたものが要件定義書です。 そして、この要件定義書を作るのに適しているのがWordなのです。 要件定義書の「目次」を作成する これまでに整理した要件一覧は、業務を実現するシステム機能を設計するためのインプットでした。 しかし、システムに含まれるのはそれだけではありません。 「稼働後の運用方法」「情報セキュリティの観点で守るべきこと」「データ構造やシステム間連携のルール」など、システムの都合ではなく組織全体の都合で守らなければならないこともあります。 要件定義書では、そうしたものを含めた「システム全体の実装方針」を明確にします。 総務省が公開している「標準ガイドライン」では、システム要件として「機能要件」と「非機能要件」を示すことを推奨しています。

次の