日本 仕事 百貨。 運営会社 / 日本仕事百貨

日本仕事百貨について

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ナカムラケンタ 株式会社シゴトヒト代表取締役 1979年東京生まれ。 大学で建築を学び、不動産会社への就職を経て独立。 2008年に求人サイト「東京仕事百貨」(現「日本仕事百貨」)を立ち上げた。 東京・清澄白河の拠点「リトルトーキョー」では、日々「しごとバー」などのイベントを開催しており、1階のバーがお気に入り。 ナカムラケンタさんが選んだ「はたらく」を考える本• 『自分の仕事をつくる』(西村佳哲、ちくま文庫)• 『ファンタジア』(ブルーノ・ムナーリ[著]/ 萱野有美[訳]、みすず書房)• 『インターネット的』(糸井重里、PHP文庫)• 『新ネットワーク思考』(アルバート・ラズロ・バラバシ[著]/青木薫[訳]、NHK 出版)• 『フラット化する世界』(トーマス・フリードマン[著]/伏見威蕃[訳]、日本経済新聞出版社)• 『ジンメル・つながりの哲学』(菅野仁、NHK出版) 「はたらく」を考える本(1)|『自分の仕事をつくる』 やっぱり一番影響を受けているのは『自分の仕事をつくる』。 著者で働き方研究家の西村さんがいろんな職場を訪ねて、感じたことや考えたことを書いた本です。 社会人になる前か、なったばかりのころにこの本を読んで、仕事のイメージが変わったんですよね。 僕は不動産会社に就職して商業施設などの企画運営をしていたんですが、仕事に対して「あきらめなきゃいけないもの」「我慢しなきゃいけないもの」っていうイメージがあって、仕事って自分に合わせるというよりも仕事自体や相手ありきのものだとばかり思っていたんです。 もちろん今でもそういう部分もあるとは思っているんですけど、この本を読んで自分を「無」にする必要はないということが腹に落ちました。 本には自分自身で納得した仕事をしている人がいっぱい出ていて、それが特別な感じではなかったんですよ。 もしかしたら自分にもできるんじゃないかなって。 いま働いていて、昔の僕と同じように仕事をあきらめている人に読んでほしいですね。 仕事とプライベートを完全に「オン」「オフ」と切り分けていて、でもそんな状態にちょっと疑問をもっている人。 そういう人には何か響くものがあるんじゃないかと思います。 「はたらく」を考える本(2)|『ファンタジア』 イタリアを代表するクリエイター、ブルーノ・ムナーリの『ファンタジア』は、自分の殻を破ることに気づかせてくれた本。 「ファンタジア」って何かというと、「これまでに存在しないものすべて。 実現不可能でもいい」とムナーリは書いています。 たとえば、職業もそう。 僕は学生時代に建築を学んでいたのですが、(将来の)職業は建築家でもデベロッパーでもないんだよなと思っていて、何か場所に関する仕事をする人なんじゃないのかなと思っていたんですよね。 そんなことを考えている時にこの本を読んで、世の中にはまだないものがたくさんあるのだから、既存の職業という与えられた選択肢の中で選ばなくてもいいということを教えてもらいました。 自分が知っているものって限られた小さなものなんですよね。 今は言葉にもならなくて自分が漠然とイメージしているようなことでも、仕事にできるんじゃないのかなって思いました。 これは職業に関することだけじゃなくて、いろんな可能性があるということが(本にある)様々な実例からわかって、可能性を実感できるんです。 人類全体をとってみてもまだまだいろんな可能性があるということを考えさせられます。 「仕事ってこういうもの」みたいなものがあるけど、もっと柔軟に遊び心を入れることで創造的なものになる。 子どものような感覚で仕事に向き合いながらも、知識や経験は積み重ねている状態っていうのがいいですよね。 日々の仕事も、生き方ももっと柔軟でいいんじゃないかと考えさせられました。 「はたらく」を考える本(3)|『人生の100のリスト』 『人生の100のリスト』は、ロバート・ハリスさんが人生でやりたいことを100個書いて、それを実現させていった実録。 コンセプトだけだと、けっこうありがちなんですけど、1個1個がぶっ飛んでいるんですよね。 たとえば「男と恋をする」っていうのがあるんですよ。 僕はノーマルなので今のところまだそういう経験はないんですけど、たしかに自分は異性のことしか興味はないって今は思っているけど、(先のことは)わからないなって。 何事も決めつけちゃいけないなって思いました。 読んだ時は100のリストを考えてみたんですけど、結局はふと思い立った時に見直してみるくらいでいいのかなと思っています。 リストはその時に考えられる殻みたいなものを破る手段。 「ここまで考えていいんだ」とこの本を読んで思って、「じゃあ、こういうこともできるんじゃないか」「ああいうこともできるんじゃないか」って生き方のストレッチができた感じです。 可動域を広げられたんですよね。 いろんな人と話すというのも生き方のストレッチになります。 「こういうことをやってみない?」とまわりから言ってもらうことで、そういう考え方や仕事も有り得るなと思うことって多い。 自分で考えられることはたかが知れているので、いろんな人との会話の中に面白いアイデアが落ちている気がします。 「はたらく」を考える本(4)~(7)|『インターネット的』『新ネットワーク思考』『フラット化する世界』『ジンメル・つながりの哲学』 先の3冊で頭のストレッチをすませ、漠然と思い描いていたものも十分形になるんじゃないかなと思った時に、「世の中のことを知る」という意味でこの4冊に影響を受けました。 僕はずっと建築や不動産の分野で働いていたんですけど、インターネットが面白そうだなと思ったのはこれらの本のおかげ。 インターネットのことやコミュニケーションの方法、コミュニティのあり方を知ったし、人と人とのつながりがインターネットによって変わっていくんじゃないかという予感もありました。 建築や不動産というリアルな場所に携わるとしても、多分インターネットっていうものは避けて通れないなと思ったんですよね。 インターネット的な動き方っていうのがやっぱりあるんです。 今では当たり前のことですけど、誰でもサイトを作ることができるし、どんどん人とつながることもできる。 今はさらに進んでいて、誰もが主人公になっている気がします。 昔は有名人がひと握りしかいなくて、(情報を)発信する側と受け取る側というのが明確に分かれていた気がするんですけど、誰もが発信するようになり、かつその中心が多極型になってきている。 世間に知られていなくても、ごく一部の誰かにとってはヒーローになっている人がいるんです。 建築でいうと、巨匠みたいな人だけじゃなくて建築家のあり方も多様になってきているし、何なら素人も建築に関わるようになっていく。 そういう関係性が今後すごく増えていくだろうって考えた時に、それを見ているよりはやった方がいいだろうって思えたんですよね。 だから「日本仕事百貨」を立ち上げる際もインターネットを介してやった方が絶対面白いなと思ったんです。

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日本にある変わった仕事20選|珍しい職業が探せる求人・転職サイトも

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大学では建築学科を選びました。 僕がやりたかったことは、人が集う場所をゼロからつくること。 それならばもっと川上に行って、建築を発注する側になろうと、不動産会社に就職しました。 やりがいのある仕事でした。 でも、やりたいこととズレているように感じて。 悶々とした気持ちを抱えていたとき、行きつけのバーで気が付いたことがありました。 店の人やそこに集う人が、心地よい場をつくっているんだと気付いたんです。 僕にもお気に入りのバーがありますが、そこで働くバーテンダーさんがいつも楽しそうに働いていて、彼がいるだけで居心地がいいんですよね。 そういう人がいる場所は、魅力的な場所になる。 そして、約3年半働いた不動産会社を退職し、28歳で独立。 仕事と人の出会いのきっかけづくりになるような求人サイト『日本仕事百貨』を立ち上げました。 だから、転職するつもりがない人も訪れるんです。 きっと、旅行の予定はないけど旅行雑誌を見て楽しむのと同じ感覚なのではないでしょうか。 20代での独立、さらに異業種の求人メディア運営。 不安はありませんでしたか? 漠然と感じていたかもしれません。 人脈も経験もなく、周囲からも「上手くいくわけがない」と反対されていましたからね。 最初はいろいろな職場を訪ねて、無料で掲載するからと取材させていただきました。 これまで人材業界にいたわけでもなく、インタビューの経験もない。 「タダでも、うちはいいや」と断られたり、「こんな文章じゃ全然だめだよ」と言われたりすることもありました。 しかも、それでお金をいただけるわけでもなく…。 傍から見たら、「よくやるなあ」と思われていたでしょうね。 それくらい厳しい状況だったんです。 ただ、全然辛くなかったし、苦にならなかったんですよ(笑) なぜなら、本当にやりたいことをやれているという実感があったから。 自分のやりたいことを、思うがままに続けていたら、少しずつ口コミで広がり、ご依頼もいただくようになりました。 いまでは毎月10万人が閲覧するサイトに成長し、この10年ずっと緩やかな右肩上がりに成長を続けています。 夢中になれる仕事を選んできた いろいろな生き方、働き方に出会える場所『リトルトーキョー』も主宰していますね。 ここでは多種多様な職業や働き方をしている方が、1日バーテンダーとなる「しごとバー」というイベントを開いています。 お酒を飲みながら話を聞いたり、会話をしたり。 さまざまな人と気軽に繋がることができます。 『リトルトーキョー』は、自分なりの生き方や働き方を模索していく場になればいいなと考えています。 それに、いきいき働く人がいる一方で、仕事が「大変なもの」「息を殺すように過ごす時間」と感じている人は、たくさんいると実感しています。 いまネットやSNSが発達して、どんどん繋がっているように見えるんですが、タイムラインにはもともと興味関心のある分野や身近な人の情報に溢れて、新しい世界との繋がりが失われているように感じます。 だからこそ、家族や友達、職場関係を飛び越えて、いろいろな人に能動的に会いに行くことも大切だと思うんです。 「場づくり」をしているナカムラさんは、現在、どのような立ち位置で働いているのですか? 僕は経営者でもあり、編集者です。 そして、アルバイトを含めて約20人の組織をまとめ、チームの「やりたい」を引き出すように、腹を割ったコミュニケーションを重視して運営しています。 僕にとって仕事は、「やりたいことをやる機会」です。 夢中になって遊んでいたら、すっかり時間が過ぎていたという経験は誰にでもあると思うのですが、それが仕事でも起きたらハッピーですよね。 今でも取材に行くと、どれだけ疲れているときも、話を聞いてると目が冴えて、すごく楽しいんです。 それは、本当に夢中になれる仕事を選んできたからでしょうね。 未来はきっと仕事と遊びの境目がなくなっていく 今後の展望を教えてください。 実は、将来のことをあまり考えたことがないんです。 面白いことやプロジェクトは、誰かとの会話だったり、いい出会いやご縁の中で生まれたりするものなんですよね。 1年後の姿や長期計画を立てるより、いろいろな事態に直面したときにすぐ行動できるように、反射神経を高めておくことを意識しています。 展望ではないですが、働き方の変化で言うと、きっと、仕事と遊びの境目はなくなっていくのではないでしょうか。 たとえば、釣りはかつて食料を調達するための仕事でしたが、いまはレジャーのひとつです。 さらに進化して、レジャーとして楽しみながら動画にアップすることで、それを仕事にしている人います。 そうなるともはや、仕事と遊びの境目はありません。 生きるように働く人が増えているように感じているし、どんどんそうなっていくと思います。 モットーにしている「生きるように働く」と、「はたらいて、笑おう。 」に共通する部分はありますか? そうですね、どちらも働くことに肯定的ですよね。 なんと言えばいいのかな。 そう、納得して働いている、ということが似ているかもしれませんね。 このキャッチコピーを新幹線のホームで見たとき、仕事は大変なこともあるけど、たくさん笑わせてもらっているので、「その通りだな」と思ったんです。 でも深く考えると、なんだろう…、難しいテーマですよね。 色々な感想が生まれる面白い言葉だと思います。 生きるように働いているし、働いて笑うこともあるし、笑いながら働いていることもあるし。 では、ナカムラさんにとっての「はたらいて、笑おう。 仕事には、楽ではない瞬間もあるし、切実な思いで取り組むことでもある。 それも自分の時間で、納得して立ち向かっていれば、大変なことがあっても肯定できるんじゃないか。 きっとマラソン大会のようなものだと思うんです。 ランナーの中には、強制参加でしかたなく走っている人もいるかもしれない。 だからといって、自らエントリーしたランナーが楽しんでいるわけではなくて、苦しい思いをして走っていることもある。 その差は、自分で選択して納得して走っているかどうかではないかな。 自分で選んで納得すれば、笑えるのだと思う。 そして今後、はたらいて笑う人がどんどん増えていくと感じています。 取材・構成:児玉 奈保美 写真:井手 康郎(GRACABI inc.

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内定率6割超の求人サイト「日本仕事百貨」仕掛け人が語る“仕事の多様性”

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「AXIS」の特集テーマに合わせて、各分野の豊富な知見や知識のある人のもとをソニーのデザイナーが訪ね、多様な思考に触れつつ、学びを得る新連載「Perspectives」。 第1回は「クリエイティブ・ワークスタイル」特集をきっかけに、ソニーのプロダクトデザイナー隅井 徹さんが、求人サイト「」を運営するナカムラケンタさんの話を聞きに、清澄白河へ。 1979年東京生まれ。 明治大学大学院建築学科卒業。 2008年不動産会社を退職し、生きるように働く人の求人サイト「東京仕事百貨(12年から日本仕事百貨)オープン。 13年からさまざまな生き方・働き方に出会うことのできる場所「リトルトーキョー」運営。 1971年東京生まれ。 94年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。 これまで「PlayStation 4」「VAIO」「Xperia」などのプロダクトデザインを手がけた。 休みの日はサーフィンに。 働く自分が想像できる求人サイト 「給与や勤務地といった条件も重要ですが、人によっては働くうえで、それよりも大切な要素があると感じるんです」。 そう語るのは、求人サイト「日本仕事百貨」を運営するシゴトヒト代表のナカムラケンタさん。 2008年にスタートした日本仕事百貨には、「まちづくりの仕事」「ツリーハウスのつくり手」「ワインのPR担当」といったさまざまな求人が並ぶ。 勤務地もばらばらだが、会社を訪ねてそこで働く人々の話に耳を傾けていく構成によって、臨場感たっぷりに仕事の内容が伝わってくる。 思わず、こんな仕事もあるのかと興味が湧いてしまうほど、読み物としても面白い。 曰く、「転職するつもりがない人も読む」求人サイトだ。 サイトを始めたきっかけは、かつて自身が週6で通った1軒のバーにある。 週1日の休業日を除く毎日、ナカムラさんは常連としてその店に通い続けた。 理由は、酒の味や空間の心地よさはもちろんだが、それ以上に、そこに働く人や訪れる客層に魅力を感じたから。 人を引き寄せ、つなげる場の重要性に気づいたナカムラさんは、仕事と人をこれまでにない視点から結ぶ、新しい求人サイトの立ち上げを決意した。 「仕事は恋愛と似ている」とナカムラさん。 結婚相手を例に「年収よりも、一緒にいて楽しいとか、定性的なことのほうが重要だったりしますよね」と続ける。 今回、そんなナカムラさんを訪ねた隅井 徹さんは、美大を出てソニーに入社。 以来、一貫してプロダクトデザイナーの道を歩んできた。 さまざまな製品に携わり「やったことがないのはビデオカメラくらい」と語る隅井さんだが、意外にも、最近は「形はそれほど重要ではない」と話す。 ディテールを積み重ねてモノがよく見えるのは当然。 それよりも、根本的な考え方や完成までの過程、使い手への届け方や伝わり方といったコミュニケーションを重視するようになってきているという。 隅井さんのこの発言にナカムラさんも、「今は、いろんな人の立場を理解して、状況に応じた形やサービスを柔軟に提案することが求められていますよね」と応える。 働くことも生きることも自由だ 日本仕事百貨のオフィスは、東京・清澄白河のビルの中にある。 1階には、日本仕事百貨が運営する飲食店が入居。 昼は定食などを出す「今日」、夜はバー「今晩」と、同じ空間ながら時間によって名前と役割が変化する。 ナカムラさんは会社の近くに住み、毎日歩いて通う。 通勤時間を極限まで減らしたいという理由に加え、オンとオフの境界をつくらないことが客観的な視点をもたらし、創造的に働けると考えるからだ。 多くの人は職場は職場、家庭は家庭と切り分けて考えるが、ナカムラさんはひとつの場所で仕事と生活が完結することを目標にしている。 「そのうち、社内にジムや保育園もできたらいい」。 ナカムラさんにとっては、仕事もプライベートも、人生という時間軸上に等しく存在する。 しかし、20名ほどいる社内のスタッフがどのようなスタイルで働くかは、あくまでも自由。 職場から2km圏内に住むことを推奨しているが、強制はしない。 仕事の成果さえ出せば、そこに至る過程は問わない。 仕事とはこうあるべき、こう働くべきという凝り固まった考えにとらわれず、自ら考え働くことで、成果の質を高められるのではないかという想いがあるからだ。 そんな話を聞いて隅井さんが思い出したのが、以前にお世話になったという不動産会社だ。 家探しで偶然めぐり会ったその不動産会社の人は、希望に合わせて土地探しから提案してくれた。 条件に合う土地を見つけたら、登記簿を見て交渉に行く。 決まりきった方法ではなく、自分なりの方法で、顧客の依頼に応えられる物件を提案してくれる。 目的に応じて手段を柔軟に変えるところに、確かに共通点がある。 ナカムラさんは、多様な働き方にスポットを当て、仕事と人をつなげながら、自らも自由な働き方を実践している。 「働き方は、その人の生き方でもある」とナカムラさん。 つまり、自ら考えて選択したやり方なら、間違いも正解もない。 それは、仕事にも人生にも当てはまる。 時代に即した新たな価値は、「こうあるべき」という制約に縛られることなく、自由に発想することから生まれる。 「形はそれほど重要ではない」というプロダクトデザイナーの言葉は、形の向こうにある、本質的な価値に常に目を向けていきたいという想いの表れだ。 ナカムラさんとの対話を通じて隅井さんは今、その想いをより強くしている。 (文/廣川淳哉) もうひとつの「Perspectives」ストーリーでは、ナカムラさんのお話をきっかけに通常のデザインワークとは異なる視点からものづくりをした隅井さんがその考えを語ります。 をご覧ください。

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