空母 いぶき ジャーナリスト。 空母いぶき

海上自衛隊「悲願の空母」になる「いずも」の実力(伊藤 明弘)

空母 いぶき ジャーナリスト

ビッグコミック 2018. 18 2018年3月小学館漫画賞贈呈式にて (左:惠谷治氏、右:かわぐちかいじ氏) 2018年5月20日、軍事ジャーナリスト・惠谷治氏が亡くなられた。 惠谷治氏は長年、世界各国の紛争地に赴き、情勢をリサーチする軍事ジャーナリストとして活躍するかたわら、かわぐちかいじ氏の漫画の制作に協力してきた。 では戊辰戦争の、では南西諸島での軍事衝突のリアリティを支えてきた。 『空母いぶき』は2018年の小学館漫画賞を受賞。 また、来年公開のにも監修として深く関わられ、大きな役割を果たした。 しかし、残念ながら、公開を待たずして、この世を去られた。 その惠谷治氏の幼少時からの友人でもあり、コミック制作を共にしてきた漫画家のかわぐちかいじ氏に、惠谷治氏の思い出を聞いた。 僕は尾道市の向かいにある「向島」という島の生まれなんですが、幼稚園の時に東京から、同年代の少年が引っ越してきた。 それが惠谷君だったんです。 後で知ったのですが、惠谷君のお父さんが東京で結核か何かの病気を患って、気候のいい実家で療養するために戻ってきたとか。 とにかく目立っていましたね。 そのせいでやっぱりイジメられたみたいなことがあったみたいなんですが、惠谷君は負けん気が強かったので、全く卑屈にならずに、突っぱねる。 そうすると、余計にイジメられるんですが、彼の場合は鼻っ柱が強くて、正面からぶち当たる。 普通、友だちの中に入っていくためにすり寄っていく、みたいなことがあるのですが、それがなくて、周りのガキ大将たちにも一目置かれるようになっていってましたね。 中学の時にも、先輩から「生意気だ」とかいって、鉄拳制裁みたいなことを相当やられたそうなんですが、それでも、屈しない。 その性格は大人になっても変わっていませんでしたね。 僕には双子の弟がいて、いつも3人で、話をしながら帰っていましたね。 父親が映画好きでよく尾道に映画を見に連れて行ってくれたんです。 惠谷君とは、映画の話をよくしたのと、その当時、少年雑誌に載っていた「ゼロ戦特集」とか「戦艦大和特集」のような戦記物の話などをよくしました。 テレビ放送していた『コンバット!』というドラマがあったんですが、ヨーロッパ戦線とか、ドイツ軍の話とかも詳しかった。 惠谷君とは、そういった周りの友だちとはできないような偏向した趣味の話をしていましたね。 小学3年になってクラスは分かれてしまったんですが、話をしながら一緒に帰るというのは、その後も続いていました。 一度、惠谷君の家に行った時に「面白いものがあるからちょっと待ってて」と、僕と弟を縁側で待たせて、奥に行ったんです。 「西洋では、チーズってのを食べてるんだ」と言って、チーズみたいなのを持ってきて、僕らに食べさせるんですよ。 当時の僕らは、島の子どもだから、バターは食べたことがあったけど、チーズは全然食べたことがなかくて。 口に入れたら変な味がするので変だなと思ったら、本当はそれ、石鹸だったんですよ(笑)。 大人になってからその話を惠谷君にしたら、「俺はそんな騙したりするような卑怯なことはしない。 お前の妄想じゃないの」って言うんだけど、僕と弟が二人で主張するもんだから「もしかしたら、そんなこともあったかもしれない」って。 「でも、『チーズはこんな形をしている。 これは石鹸だけど食べてみるか?』とちゃんと言ったはずだ」って言うんで、僕も「そんなこと言われたら、俺も断ったはずだ」って。 (笑)。 お酒を飲むとそういう話になるんですよ。 弟と僕は、双子だから、二人で世界を構築するんですね。 お互いに共通の記憶があるので、忘れないんですよ。 惠谷君は僕らのそういうところを見ていて、羨ましかったんじゃないかな、とも思いますね。 そういえば、小学校の時に僕も弟も絵が得意だったので、尾道市の絵のコンクールで賞をもらっていたんですが、ある時惠谷君が「実は俺も一回だけ、お前らより上の賞を取ったことがあるんだ」って話し始めて。 そんなことあったかなと帰って弟に聞いたら「ないなあ。 惠谷は絵が好きで上手かったけど、いつも俺らの方が上だった」って。 次に会った時に惠谷君に「弟も俺も記憶が一切ない」って言ったら、「お前ら二人でそういうんだったら、ひょっとしたら俺の妄想か!?」って(笑)。 今となっては証拠品の絵もないので、わからないんだけど、彼も絵が上手かったし、もしかしたら受賞してても不思議はない。 確証もないんだけど。 惠谷君はそのまま向島の中学校に通っていたんですが、僕と弟は越境入学のような形で尾道の中学校に入ったんです。 高校時代は、尾道の高校に入学したのでまた一緒になりましたが、お互いに見かけたら挨拶するくらいで、仲良くつきあうことはなかったですね。 惠谷君はラグビー部に入って活躍していたんですが、僕は絵画部に入っていて。 高校を卒業後は、僕は明治大学の漫研に入って、学生の時にデビューしたんですが、惠谷君は早稲田に入って探検部のキャプテンをしているという噂を聞いていました。 惠谷君も、僕が漫画家になったことくらいは聞いていたかもしれませんが、その後はしばらく会うことはありませんでしたね。 関東近郊に出てきている人たちが東京で集まったのですが、「今どういう仕事してるの」っていう話になって「軍事ジャーナリストをしている」って聞いて驚いたんですが、「さもありなん」と感心もしたんです。 小学校の帰り道に、戦記物とかの話をしていたのが、そのまま実現している。 惠谷君も僕に「やっぱり漫画家になったのか」と。 子どもの頃から僕と弟は、一緒に絵を描いていて、惠谷君も絵が上手かったので一緒に描いたりもしていたのです。 お互いに、方向性は違うけど、子どもの頃に確認しあった「やりたいこと」を捨てずにまっすぐ頑張って来たんだなあと話をしたんです。 惠谷君の持っている世界情勢のいろんな情報を聞くと面白いなあと思って。 それで、40代の頃、ちょうど『沈黙の艦隊』の後くらいなんですが、惠谷君が「チェ・ゲバラ」とか「カストロ」とか、キューバ革命に興味があって、実際に取材でキューバにも行っていたんですね。 僕も興味があったので「ゲバラとカストロの二人を主人公にした漫画を描けないかな」と話すと「面白いからやれよ。 お前も一度、キューバに取材に行くか?」とか言われて。 僕もスタッフと一緒にキューバに取材に行ったんです。 現地のいろんなものを見て、ゲバラとカストロの生きていたリアリティみたいなものを見てきたんですが、ただ、教科書のように「ゲバラとカストロ」の話を漫画に描いても、日本の読者が食いついてくれるか、受け入れてくれるかというのがわからない。 うまく漫画の世界を構築できるようなアイデア、たとえば何か日本人とキューバをつなぐ接点のようなものを探したんですが出てこなくて。 二人でいろいろ話したのですが、この企画は、ちょっと難しい。 せっかくキューバにまで取材に行ったんですが、結局「ひとまず棚上げにしよう」ということになってしまったんです。 ゴルバチョフが「グラスノスチ」(情報公開)を始めた頃から、もうソ連はもうもたないんじゃないかと言っていましたね。 ユーゴスラビアなどを通じて西側に流れる東側の情報などがニュースになりはじめたり、89年の「ベルリンの壁」の崩壊などがあって、ソビエトはもう保たないと。 ソ連には当時、相当取材に行っていたので、わかったんでしょうね。 市場に物がないとか、経済が行き詰まっているとかを肌で感じて、これはもう市民の憤懣や不安感がいずれ爆発するんじゃないかと。 そうですね。 それで、その後、僕も惠谷君と一緒に海外に取材に行くようになったんです。 実際に取材したものをすぐ描くというのではなく、「知っておくといつかこれは漫画の役に立つだろう」と思ってのことですが。 たとえば、新しい町に行くと必ず地図を買っていましたね。 日本で用意した地図ではなく、現地の地図を複数買って、突き合わせてみたり。 ある時、ロシアで惠谷君が「カラシニコフ」という自動小銃のモデルガンを税関で持ち出そうとして、大騒ぎになったことがあるんですよ。 カラシニコフは世界中にさまざまなモデルがあるんですが、彼はそれを全部集めるんだと言って、モデルガンを買って日本に帰ろうとした。 「大変なことになるからやめた方がいいよ」と僕らが心配していると、「大丈夫だよ」と笑っていたんだけど、結局、税関で止められちゃって(笑) 向こうの方で「これは孫へのお土産なんだ」とか言って、大喧嘩しているような声が聞こえてきて(笑)。 結局、無事税関を通れたんだけど、もしかしたら、ロシアの空港のセキュリティの厳しさを見るために、わざとやったんじゃないかとも噂していました。 本人は「そんなことするわけない」って言うけど、たぶんそうなんじゃないかとみんなで笑っていました(笑)。 『太陽の黙示録』が終わってすぐくらいの時に、北海道に取材に行きました。 漫画家は長時間、ずっと同じ部屋で仕事をしますから、現場というのを、なかなか経験できない。 僕が「現場感覚」を知るために取材旅行であちこち行ったのは、惠谷君のそこに引きずられてた部分が大きいですね。 小学館漫画賞の受賞記念パーティーの二次会で花束を手にするお二人。 『兵馬』は、二人とも「戊辰戦争」については知り尽くしているわけではなく、勉強しながらやりましたので「次はもっと得意分野でやろうよ」と(笑)。 「じゃあ、自衛隊もので行きましょうか」と、最初編集者と空母の話をしていて、惠谷君もそれは面白いとのって来たんです。 僕は漫画家なので「真実」や「事実」よりも「面白いこと」をまず優先するんです。 ストーリーを創る上で「こうなったら面白い」というマンガチックな希望を、惠谷君にまず投げてみる。 すると、惠谷君は「そりゃ無理だな」とか「実際はこうなんだよ」「ありえない」と返してくるんです。 たとえば中国の人民解放軍の階級やシステムは昔と違って、今は改革されてこういう形になっているから、こう描くと間違いになるとか、そういうことを指摘してくれる。 それに対して「でも、それでは漫画として面白くないから...... でも、実際は「漫画的で面白い」というのも、やっぱり何らかの「事実の裏打ち」がないと面白くないんですよ。 漫画を描く人が「都合のいいこと」ばっかり描いても面白くない。 「都合の悪いところ」を描いてこそ面白いというのもあるんです。 だから、僕は惠谷君の言ってくることを、全面的にそのまま描くのではなく、そういう要素を「ハードル」として設定しながら、それをも乗り越えていくような感じで作っていく。 例えば「それは無理だ。 自衛隊はそんなことしない」と惠谷君に確信を持って言われたとき、そこを無視せずに、それに取り込みながら、その上で違う展開でそれを越えていこうとする。 それがすごく面白かったですね。 漫画で必要なのは「事実か事実ではないか」ということではなくて、「物語として面白いか面白くないか」ということなんだという。 惠谷君がやっていたのは、真実を追求するということだったので、真実を追求しようというジャーナリストの本能みたいなのがあった。 一方で真実よりも「嘘でもいいから面白く」という漫画作りに協力していく、その「線引き」に、10年間くらい悩んでいたんじゃないですかね。 「本当にそれでいいのかな。 嘘になるかもしれないけど」って悩んでいたんだと思います。 「事実」が面白ければ、それをそのまま漫画にしても面白いんですが、「事実」がつまらないと、面白い嘘をつかないと漫画にならない。 僕ら漫画家というのは、「嘘つきは漫画家の始まり」というくらい、その場を面白くするためにはいろんな嘘もつくし、話も「盛る」。 でも、惠谷君は正直で、全く嘘をつかない。 ある意味では生き辛い生き方をあえて選んだ人なんだという気がしましたね。 どうでしょうね。 そのへんは改めて話をしたことはないです。 でも、惠谷君も還暦過ぎたあたりから、「若い頃のように世界中の紛争地帯を駆け回って取材するのがキツくなってきた。 日本にいて、こういう関わり方で仕事ができるというのは、よかった」とは言っていましたね。 それと、漫画の制作の現場っていうのが、珍しかったんじゃないですかね(笑)。 「どうやって話を面白くしようか」っていうのは、活字週刊誌の編集部とはまた全然違うので。 僕の作品に関する評価は一切口を出さなかったし、アドバイスもなかったです。 もちろん、一緒にやるときは、お互いにいろいろ話し合うことはありましたが、お互いの独立した作品に干渉するということはなかったです。 読んでいたんじゃないかとは思いますが、僕も干渉しないので、そのへんは聞いたことがないです。 『兵馬の旗』で戊辰戦争を描いたんだけど、僕も惠谷君も東北出身の女性と結婚しているんですよ。 僕らが育った尾道は温暖で住みやすいんですが、そういう場所で育った男には「温暖コンプレックス」っていうのがあるんだって、惠谷君は言うんです(笑)。 ぬくぬく育つとろくな人間にならないというのがあるから、意識的に過酷で厳しい現実を求め、身を置きたいという願望があると。 だから、奥さんも雪深い東北の女性を選ぶんだっていうんですよ。 僕も、それはあるかもしれないなと(笑)。 特に惠谷君は「こんなに厳しい現実の中で生きている人間がいるということを知らないままではいられない」という、人間に対しての興味を持っているんだと思います。 自然環境への問題意識や冒険心だけではなく、人間がいかに厳しい存在であるかというのを極めたいと。 それを彼は「人間の辺境」という言葉で表していましたね。 たぶん、惠谷君のお父さんは、小学校から中学校くらの時に亡くなったんじゃないでしょうか。 お母さんが保険の外交のようなことをしながら、惠谷君と弟さんを育てたそうですが、そのお母さんも学生時代に交通事故で亡くなられたと聞いています。 お父さんは軍人だったそうなんですが、その影響を相当受けたんじゃないかと思います。 これは惠谷君からきちんと聞いていないので僕の想像の域を出ないのですが、陸軍将校として台湾かインドネシアで終戦を迎えた彼のお父さんは、東南アジア諸国の独立運動に協力したんじゃないかと。 というのも、惠谷君は『快傑ハリマオ』というテレビドラマが好きで。 これは日本人が東南アジアの独立を味方するという話だったのですが、このハリマオの歌をしょっちゅう歌っていたんです。 その東南アジア諸国の独立運動というのも結局うまくいかなくて、協力した将校たちも終戦からしばらくして日本に引き揚げてくるんですけど、もしかしたらお父さんの無念を晴らしたいという気持ちを、子ども心に惠谷君も持っていたんじゃないかと。 後年、軍事ジャーナリストになったというのも、お父さんの影響もあったんじゃないかと思います。 もちろん、大学の時に探検部だったというのもあるので、世界の辺境を探検するというのは、当然といえば当然なんでしょうが、ただ単に南極とか北極に行くというだけではなくて、いわゆる政治的・軍事的な意味での「衝突」の現場である紛争地帯、いわば「軍事辺境」の現実を取材したいんだと言っていました。 お父さんの影響というのが、そこにもあるんじゃないかと思いますね。 僕の家はもともと海運業をやっていた商人の家なので、サービス精神が多いんですが、惠谷君は純粋で「サムライ」のような気質がありましたから、そうなのかもしれませんね。 「そういう生き方って大事だな」と彼から学んだ気がします。 惠谷君自身が、とてもドラマチックな人だったですからね。 ご病気のことはどの時点でお聞きになられたのですか? 惠谷君は去年(2017年)の6月に手術をしたんですが、その年の正月ごろに「体調が悪い」とは聞いていました。 4月か、5月くらいに会った時には自覚があったんでしょうね「ちょっと検査してみる」と。 検査したら膵臓がんだった。 でも、たいてい膵臓がんはステージ2か3といった進んだ状態で発見されて、手術ができないことが多いらしいんですが、惠谷君の場合はステージ1だったので、手術ができるということで、6月に手術をして、一旦は復帰したんですよ。 去年の暮れ、忘年会もこの仕事場でやったんですが、正月明けると、「やっぱり転移がみつかった」ということを言っていました。 それまで、抗がん剤も錠剤を飲む程度だったんですが、これからは点滴になったと。 漫画賞は受賞して、本当によかったと思います。 漫画賞の授賞式があった3月のその前あたりから、目に見えてかなり辛そうで。 式でも寒いといって、コートも脱がなかった。 その直後に「もう一度入院する」ということになって。 それからは、あっというまでしたね。 がんを発見して一年でしたが、その間も、『空母いぶき』をやってくれていました。 漫画家や原作者といった実作者ではない方は珍しいそうですね。 普通はありえないんですが、漫画賞の実行委員会の方に了承していただいて。 惠谷君は本当に喜んでいました。 そうですね。 もう一年長く生きていられたら、映画を観れたと思うんですが......。 きちんと監修してくれました。 この映画が実現したのは惠谷君の尽力があってこそです。 彼はソ連の崩壊を予言したりしましたが、北朝鮮や中国の情勢についてもエキスパートで確実な情報を持っていました。 これからの世界にとって、もっと惠谷君は必要だったんじゃないですかね。 本当にもったいないというか、惜しいことだと思います。 (2018年10月13日収録) 惠谷治(えや おさむ) 1949年東京都墨田区生まれ、広島県尾道市育ち。 早稲田大学卒。 ジャーナリストとして、紛争や軍事、国際問題などの情報収集と分析を行い、冷戦時代のソ連、現代の北朝鮮問題などに関する著作多数。 かわぐちかいじ氏の漫画『兵馬の旗』『空母いぶき』の監修・協力を行う。 2018年5月20日、69歳で逝去。 かわぐちかいじ 1948年広島県尾道市生まれ。 明治大学卒。 68年「ヤングコミック」誌にて『夜が明けたら』でデビュー。 87年『アクター』、90年『沈黙の艦隊』、そして2002年『ジパング』で講談社漫画賞受賞。 06年『太陽の黙示録』で小学館漫画賞および文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受章。 現在、「ビッグコミック」に連載中の『空母いぶき』で18年に小学館漫画賞一般向け部門を受賞。 同作の劇場版が19年公開予定。 (取材・構成/山科清春) 今すぐ無料で試し読み! 関連リンク 【初出:コミスン 2018. 18】 かわぐちかいじ,ビッグコミック,兵馬の旗,恵谷治,空母いぶき.

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恵谷治

空母 いぶき ジャーナリスト

もくじ• 評価:20点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 公開前から論争を呼んでいた作品『空母いぶき』がついに公開されました。 かわぐちかいじの同名漫画原作の本作は、予告編からもわかる通り、竹島問題の領有権を巡った作品であり、登場する敵国の名前は違えども、炎上は免れない内容となっていました。 そして、公開直前に佐藤浩市演じる総理大臣は安倍晋三を揶揄したとか云々で炎上してしまいました こういうエピソードはブンブンあまり興味ないので調べてください。 ただ、この作品が面白いところは、一見東宝の大作映画に見えるのですが、実は今イケイケドンドンな映画会社 キノフィルムズが製作しているところです。 そんなキノフィルムズの一大プロジェクトがこの『空母いぶき』だったのです。 「沈黙の艦隊」で知られるかわぐちかいじ原作のベストセラーコミック「空母いぶき」を、西島秀俊と佐々木蔵之介の共演で実写映画化。 国籍不明の軍事勢力から攻撃を受ける中、それぞれの立場で国民の命と平和を守るため奔走する者たちの姿を描く。 世界が再び「空母の時代」に突入した20XX年。 日本の最南端沖で国籍不明の軍事勢力が領土の一部を占拠し、海上保安庁の隊員を拘束する事態が発生。 未曾有の緊張感に包まれる中、政府は初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中心とした護衛艦群を現場に派遣するが……。 西島が、航空自衛隊のパイロットとしての実績を買われていぶき艦長に抜擢された秋津竜太、佐々木が、海上自衛隊の生え抜きながら副長に甘んじる新波歳也を演じる。 監督は「沈まぬ太陽」「ホワイトアウト」などの大作を手がけてきた若松節朗。 脚本は「機動警察パトレイバー」の伊藤和典と「亡国のイージス」の長谷川康夫。 「ローレライ」「亡国のイージス」などで知られる作家の福井晴敏が企画に携わっている。 いや、プロパガンダ映画でも映画として面白い作品はたくさんある 『戦艦ポチョムキン』とか『怒りのキューバ』とか。 しかしながら、本作で主張される政治的メッセージの過激さに完全に胃もたれしてしまいました。 日本勢の前にたちはばかる謎の勢力からの攻撃。 いぶきの乗組員たちは、とにかく敵であっても人命を第一に考える。 ミサイルを撃ってくる確率が非常に高いのに、相手の生存確率のことばかり考えています。 そして、敵機を撃墜したら直ぐさま、敵の生存確認を行う。 ハリウッドの戦争映画ではなかなか見かけない程、相手の命を考える斬新な設定となっている。 それ自体は、『空母いぶき』の魅力の一つであり、日本の時代劇を観ているかのような一撃必殺の面白さを引き出そうとしているのだなと分かる。 問題は、そこに付随する余計なサブストーリーだ。 この作品では、多角的視点を描こうと、戦場にいる者 いぶきの乗組員 、戦場に居合わせた者 ジャーナリスト 、戦場を岡目八目駒として動かす内閣、そして一般人 コンビニ店員 の4視点が交互に描かれる仕組みとなっている。 しかしながら、これが妙に歯切れが悪い。 内閣サイドの物語は、『』で魅せた非常事態における日本の鈍重さへの揶揄を意識したような演出となっており、何もできずただ指を咥えながら総理の前で物事が展開していく。 ただ、これが本当に虚無で、毎回「敵機が撃ってきましたよ、反撃しましょう。 」「うっうん、、、」みたいなやり取りを角度入れ替えて撮っただけのようなシーンが続くのです。 別に有事によって総理大臣が成長するわけでも、極限状態をチームワーク駆使して乗り切るわけでもなく、ただ会議室でじっと辛酸を舐めているうちに物語は終わってしまうのです。 事件は会議室で起きているわけじゃないが、あまりにも退屈だ。 それに輪をかけて、コンビニオーナーの苦悩話が入るのだが、これが伏線のためのエピソードとはいえ、あまりにも中身がない。 別にクリスマスの日に徹夜で仕事するオーナーから社会問題を斬り込むのは目的ではないでしょうと言いたい。 そして、一番重要な「いぶき」にたまたま乗り合わせたジャーナリストの話があるのだが、これが今まで散々リアルさを追求してきた作劇だったのに、それを壊してしまう作りとなっています。 顕著なのは、会社と連絡する特殊な電話機。 ジャーナリストは現場で起きている状況をリークするために電話機を使用し、それによって「いぶき」の職員に機材を没収されてしまう。 通常であれば、そんな問題を起こしたジャーナリストには、監視員がつくと思うのですが、それがない。 ただ外の爆撃をのほほんと聞いているだけなのだ。 しかも、その電話機は返却される。 確かに、乗組員の中には協力的な人もいるでしょう。 しかし、だからと言ってビデオカメラ持って白昼堂々、現場で起こる問題を撮影し、他の乗組員が何も言わないのは変だ。 セキュリティがガバガバ過ぎます。 100歩譲って、「いぶき」の乗組員が一丸となって、ジャーナリストの報道を支持したとしよう。 だとしたら、そういう描写を入れる必要があることでしょう。 そして、これは実際に映画館で確認していただきたいのですが、ブラック企業にありがちな精神論、胸熱展開でゴリ押して、あまりにも御都合主義理想的過ぎるクライマックスへと収斂していくところで、完全にNot For Me だと思いました。 もちろん、計器だけを観て、魚雷を倒していく戦艦映画的面白さもあるのですが、とにかく胸焼けで頭が痛くなりました。 残念ながら、今年ワースト候補です。

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空母いぶき 特集: [“今”最高の実力派集結 “今”最高峰の邦画 “今”そこにある危機]…

空母 いぶき ジャーナリスト

『』()にて2014年24号から2019年24号まで連載。 新シリーズ『 空母いぶき GREAT GAME』(くうぼいぶき グレートゲーム)が、同誌にて2020年1号から連載中。 話数カウントは「第n」。 作品解説 [ ] 本作発表前、(以下中国)の台頭にともない、特に(平成22年)のや、散発的に発生するを念頭に、の中で防衛および奪還作戦の可能性が現実味を帯びていた。 また、(平成24年)ににより誕生した(首相)はの制定を目指し、での議論が行われていた。 そのような時代背景の中で発表された本作は、『』『』で知られるかわぐちかいじの得意とする作品であるが、彼がかつて発表した作品の中でも、より現実的かつ具体性に富んだものとなっている。 本作では新型護衛艦の艦長と副長、またとという思想信条の相違を対立軸にし、互いに認められる部分とそうでない部分、さらにはそれら全てを乗り越えて、切迫する事態へいかに対処するかがメインテーマとなっている。 また、『沈黙の艦隊』でもそうであったように、国際政治の場における日本と中国をはじめとする各国の政治家の姿もリアリティを持って描かれている。 一方で、部隊の運用方法や兵器の描写などについては、一部で現実世界とは相容れない部分がある。 年代設定は開始時点が「20XX年」(翌々年が「20XY年」)とされている。 (平成29年)度、第63回一般向け部門を受賞した。 あらすじ [ ] 20XX年10月、嵐の中で遭難者に擬装したと思われる が、のに上陸し、「この島は中国固有の領土であり、中国本土の船舶を待つ」と主張する「 尖閣諸島中国人上陸事件」が発生。 さらに日本の領海に侵入を図るの船舶と巡視船との衝突、調査目的で派遣された護衛艦への威嚇射撃と事態がエスカレートし、日本政府はなかば中国に屈する形で事態の収拾を図るが、中国の行動に危機感を覚えた首相は、同時に新型護衛艦の就役と、その艦船をにした新護衛隊群の創設を柱とする「 ペガソス計画」の前倒しを決定する。 事件から1年後、事実上初のである「 いぶき」が完成。 艦長には元航空自衛隊のエースパイロットという異例の経歴を持つ 秋津竜太一佐が任命され、副艦長兼航海長には 新波歳也二佐が選ばれる。 自分たち自衛官は軍人であり、万一の際は武力行使や命を懸けることも厭わない秋津の方針に対し、自衛隊が・人命第一で行動してきたことに誇りを持つ新波は違和感を覚えるが、一方で彼の努力、部下を取りまとめる力は認めており、反意を示すことは避けつつ各地で演習航海を続けていた。 翌20XY年4月、「いぶき」が沖での演習航海中、中国軍は「 曙光工程」を発動、突如として日本への侵攻を開始する。 ()や尖閣諸島の制圧を許し、自衛隊初のを出したことに加え、中国に話し合いの意思がないと見た日本政府は、内閣総理大臣である 垂水慶一郎の指揮により、に続き史上初のを下令。 この時点で自衛隊ととのは避けられないものとなる。 かねてより政府批判の先鋒として知られている東都新聞記者 一の瀬一は会見でその流れを察知し、かつての大戦の愚を繰り返すのではないかと危惧する。 「いぶき」は前線へと急行するが、中国も防衛出動に即応し、新型空母「広東」を先島諸島へと向かわせていた。 日中両政府の交渉は決裂し、ついに実力行使による領土奪還作戦「 隼」が発動する。 登場人物 [ ] 日本人 [ ] 自衛隊関係者 [ ] 第5護衛隊群所属 [ ] 秋津竜太 ( あきつ りょうた ) 主人公。 初登場時は所属で、階級は。 元々は乗り(ファイター・パイロット) で、「空自始まって以来のエースファイター」と呼ばれたほどの英才。 で研修を積み、へ転属。 最年少でへ昇格し、「いぶき」の初代艦長を務める。 公の場で自らの立場を「」と発言したり、第5護衛隊群について「を守らなければ日本も守れない」として「アジア最強」を掲げ 、による戦争回避を主張するとともに、いざとなった場合には武力衝突も視野に入れている。 ほかにも艦隊の前に陣取る元級潜水艦の魚雷発射口外扉開口音を感知した時は「急迫不正の侵害」に当たるとして先制攻撃を具申する など、「力には力をもって思い知らせる」という信念を持ち 、「自衛官として国防をどう考えるか」という点で新波とは方向性を異とする。 一方、少年期に天安門事件を目撃した劉に対し、秋津はの場に居合わせたとされている。 「隼」発動後の状況の変化において新波と涌井との内密の会談にて中国海軍の本土からの援軍等の動きが全くないことを確認しており、秋津は中国政府と中国海軍は一枚岩では無いことを推測する。 「隼」終盤、「広東」が空母としての運用機能を喪失したタイミングを計り「広東」にガード・チャンネルによるアプローチを仕掛ける。 「GREAT GAME」では海将補に昇格し、第5護衛隊群司令を務める。 「いぶき」次期艦長に蕪木薫を推薦している。 新波歳也 ( にいなみ としや ) 本作のもう一人の主人公。 海上自衛隊所属の自衛官。 階級は二佐。 秋津と「いぶき」艦長の座を競うが、艦長には秋津が選ばれ、自身は副艦長兼航海長を任される。 自衛隊が発足以来60年間一人も任務で殺傷していないことを誇りに思っており、尖閣諸島中国人上陸事件に際しての垂水首相の決定を「勝ち戦だった」と評価し 、また「自分が乗る艦で誰も海で死なせたくない」「モニターの光点は艦か機であると同時に人間である」「自衛官に必要なのは何があっても戦争を阻止する覚悟」といった信念を持つ。 そのため、秋津の思想や行動には懐疑的で、「自衛官が持ってはならない野心がある」と感じている が、艦長として彼が努力していること自体は評価しており 、自衛隊や日本にとって秋津の存在がどう影響するかという判断を先送りにしている。 「GREAT GAME」では一佐に昇格、「いぶき」艦長を務める。 涌井継治 ( わくい けいじ ) 初登場時は「」艦長、階級は。 のちにへ昇格し、第5護衛隊群司令を務める。 尖閣諸島中国人上陸事件に際し、中国軍からの攻撃を受け、「次は威嚇にあらず」との連絡を官邸へ伝えた。 曙光工程で現地へ急行する際、待ち伏せをかけて先制攻撃の意思を見せた元級潜水艦に対し、先のミサイル攻撃で防御が間に合わなかった記憶と敵艦300人の人命を奪うことの板ばさみとなり、自ら先制攻撃を行うか煩悶するが、日本が受ける壊滅的な被害を想像し、「けんりゅう」への攻撃命令を自制する。 しかし、「広東」から発進した殲20がミサイルを放った後は、秋津に促される形ではあるものの、敵機の撃墜を即断し、自衛隊初の敵戦闘員の殺傷に繋がる。 「GRATE GAME」では海将に昇格、を務める。 浦田鉄人 ( うらた てつと ) 涌井の後任となる「あたご」艦長。 階級は一佐。 を重んじており、隊内の一部で「の『』が甦った」とはしゃぐ空気をいさめた。 また、水谷司令官に対し、秋津の適性を疑問視する報告をしている。 浮船武彦 ( うきふね たけひこ ) 「」艦長。 階級は一佐。 「アジア最強」を宣言した秋津に同調する。 普段はイケイケな性格。 本気になるとになる。 瀬戸斉明 ( せと なりあき ) 「」艦長。 階級は二佐。 「いぶき」護衛の先頭を航行していたが、戦闘で「ゆうぎり」が被弾し自身も負傷。 「あまぎり」と布陣位置を交代した。 清家博史 ( せいけ ひろし ) 「」艦長。 階級は二佐。 尖閣諸島攻略戦時では「あたご」を守るため防戦に徹したものの、「せとぎり」が被弾し戦闘が困難となったため、戦線離脱となる。 海老名洋子 ( えびな ようこ ) 戦線離脱した「せとぎり」に代わり、第4護衛隊群より編入された護衛艦「」艦長。 階級は一佐。 滝隆信 ( たき たかのぶ ) 「」艦長。 階級は一佐。 中国海軍潜水艦の・の性能向上と艦数の多さ、また広大な日本の領海域に対し、自衛隊の所有する潜水艦では手が回らないことを危惧している。 また、防衛出動が発動された後も政府から戦闘を最大限回避するよう求められ、「いつまで現場に政治を負わせる気だ」と不満を表した。 「けんりゅう」をロストしたまま「あたご」への攻撃を行おうとした「遠征103号」に対して、「戦闘下のサブマリナーとして命取りの未熟な技量」であるとして酷評している。 その後、「あたご」を攻撃しようとした「遠征103号」を背後から攻撃し、撃沈している。 淵上晋 ( ふちがみ しん ) 第92司令兼長。 階級は一佐。 滝と同様、数で圧倒されている状況を問題視しているが、「無いものねだりを言っても無駄で、練度を上げるしかない」とある程度割り切っている。 多良間島空爆作戦では、団司令ながらF-35JBの予備機で出撃する。 迫水洋平 ( さこみず ようへい ) アルバトロス小隊隊長。 階級は。 コールサインは「アルバトロス1」。 F-35JBの初陣で小隊を率い、敵機4機を撃墜して撤退させた。 また、ミサイルに追われた柿沼を叱咤し、するよう呼びかけた。 最終決戦では「広東」空母機能破壊に向かうスパロウ隊の支援を行う。 「GRATE GAME」では一佐に昇格、第92航空団司令兼飛行隊長を務める。 柿沼 ( かきぬま ) アルバトロス小隊隊員。 階級は。 コールサインは「アルバトロス2」。 殲20の波状攻撃終了間際にミサイル6発同時攻撃の標的になり、回避行動を続け、寸前まで追い込まれる。 高価な機体を守るため、僅かな回避成功の可能性にかけてを敢行するか決断を迫られるが、最終的には迫水の言葉と後に残す家族を思ってベイルアウトし、漂流しながらも救出された。 その後の容態は不明。 池谷 ( いけたに ) スパロウ小隊隊長。 階級は三佐。 空警500撃墜の任務を託される。 最終決戦では「広東」へ単機突入し機銃掃射を敢行、空母機能を破壊し第5護衛隊群を勝利に導いた。 江口 ( えぐち ) 第92航空団隊員。 階級は一尉。 多良間島空爆作戦で淵上団司令の僚機として出撃するが、中国軍の対空ミサイルに撃墜され安否不明。 その他の自衛隊関係者 [ ] 水谷敬吾 ( みずたに けいご )。 階級は。 先島諸島原状回復陸海空の司令官を任される。 加瀬利男 ( かせ としお ) 「せとしお」艦長。 階級は。 戦闘の拡大を防ぐため、自艦をすれ違いざまに敵艦に体当たりさせる荒業に出る。 深堀進 ( ふかぼり すすむ ) 副群長。 階級は。 奪還作戦部隊を指揮する。 沖村聡志 ( おきむら そうじ ) 情報官。 階級は二佐。 展開した中国軍の動きを分析するとともに、学生時代の友人である沢崎と連絡を取り合う。 日本政府関係者 [ ] 垂水慶一郎 ( たるみ けいいちろう ) 日本国。 を務めていた際に、アメリカが引き受けていた役目の一端を担うためにペガソス計画を承認するなど周囲からはだと思われていた。 しかし実際に尖閣諸島中国人上陸事件が発生し、「あたご」へのミサイル攻撃を受けるに至り、戦争に突入した場合の被害を考え、最終的に中国人を引き渡す決定を下し、「中国の圧力に屈服した」と批難を浴びる。 同時にペガソス計画は本当にとして機能するのか、それとも他国を刺激することによって衝突を招くのかを問い直す が、アメリカの軍事的影響力がアジアでも低下する中、中国の台頭の前では防衛計画を見直さざるを得ず、またアメリカに頼れない可能性を考えれば独自の防衛力を高める必要があるという考え自体は変っていない。 曙光工程発生当初はを発し 、には米中全面戦争を怖れて「事態は日本独力で解決すべき」と伝えるなど、局地紛争に留めるべく腐心するが 、中国政府が話し合いに応じないと判明した時は即座に日本初の発動を決断した。 沢崎勇作 ( さわざき ゆうさく )。 ・勤務から本省へと呼び戻された。 ペガソス計画には一歩退いた立場で、「慎重派」としているが 、一方で首相の現状認識も尊重している。 分析力のみならず直感にも優れており、中国の活動から次の事態を的確に予測している。 「GRATE GAME」では局長を務める。 石渡俊道 ( いしわた としみち )。 を務めていた時期に、当時官房長官であった垂水と共にペガソス計画の絵図を描く。 尖閣諸島中国人上陸事件から発展した事態では、政権へのダメージを考えて安易に中国の圧力に屈しないよう主張、また事後にはこれを口実にペガソス計画の前倒しを狙う など、思想的には垂水よりもタカ派的な面が見られる。 沖忠順 ( おき ただまさ ) 防衛大臣。 酒井彰 ( さかい あきら ) 在中国。 中国外交部の程副部長との交渉に臨んだ。 外交官としてではなく、一人の親として程を説得しようと試みるが不調に終わる。 高見沢 ( たかみざわ ) アジア大洋州局局長。 その他 [ ] 一の瀬一 ( いちのせ はじめ ) 東都新聞ので、報道に中立は存在せず、追従か批判しかないと断言する政府批判派の急先鋒。 沢崎の旧知でもある。 拡大する中国の軍事力に対して、自衛隊の戦力では歯止めにならず、抑止力による戦争回避は現実的ではないと主張し、日本が中国に対抗してが止まらず軍事大国になると考え、政権が推し進める計画の象徴である「いぶき」の正式配備阻止を狙っていた。 曙光工程時には総理の会見で質問し、の発動を予感する。 無人島である尖閣諸島よりも、中国軍に拘束された3,150人の人命を優先すべきだと考えており、中国機撃墜後の会見では紛争の発端は日本政府の行動によるものと糾弾する。 事態の進行を自分の目で確認するため、最前線となった下地島に渡り、出撃するF-35JAをスクープした。 『GREAT GAME』よりの登場人物 [ ] 蕪木薫 ( かぶらぎ かおる ) 「」艦長。 階級は二佐。 秋津より新波の後任となる「いぶき」艦長に推薦されている。 入学前は暴走族で鳴らしていたという変わった遍歴を持っているが、正義感は強く裏表のない人柄。 過去「」にて新波の部下だった。 栗田健太郎 ( くりた けんたろう ) 「しらぬい」副長。 柳沢律子 ( やなぎさわ りつこ ) 日本国内閣総理大臣。 日本初の女性首相。 キングリッジ司令官との会談で、「『ディオサ』を米軍に引き渡すように」との要求を退けた。 その後、「しらぬい」の支援と保護のため「いぶき」と「ちょうかい」に北極海への緊急出動を命じる。 相米栄一 ( そうまい えいいち ) 内閣官房長官。 榎田淳一郎 ( えのきだ じゅんいちろう ) 防衛大臣。 外国人 [ ] 中国人 [ ] 中国人民解放軍関係者 [ ] 階級についてはも参照のこと。 馬大奇 ( マー・ターチー ) 海軍。 所属は第6処。 階級は。 女性スパイを使い、の陸上自衛隊基地のデータを入手。 曙光工程発生後に行われた日本の外務次官と話し合いの場では、1992年に制定された「中華人民共和国領海接続水域法」第2条に基づき、「釣魚島は中国の領土である」と主張した。 沢崎は「今まで中国軍の中で軽んじられていた海軍の権勢拡大を狙い、作戦を主導して展開している」と分析している。 劉長龍 ( リォウ・チャンロン ) 「広東」艦長。 階級は大校。 「いぶき」を脅威ととらえ、全面対決する。 防衛省の情報ではを目撃した過去があるとされ、その資料を見た秋津は「力を渇望している」と分析している。 「広東」の空母機能が喪失したタイミングで、秋津から仕掛けられたガードチャンネルによるアプローチ通信を受信し応答。 人命を優先して、帰艦不能となった艦載機の与那国島・多良間島への強制着陸を受け入れた。 王志強 ( ワン・ヂーチャン ) 海軍司令部。 階級は。 馬からの連絡を受け、曙光工程を発動させる。 酒井大使からの連絡によると、「広東」艦載機強制着陸が報じられた直後、李少将と共に中央軍事委員会に拘束された模様。 姜暁岩 ( シャン・シァオヤン ) 「ゆうぎり」に収容された殲20パイロット。 階級は。 張凱歌 ( ジャン・ガイクー ) 広東所属航空部隊「 炎駒 ( イェンジュウ )隊」隊長。 階級は。 「いぶき」との最終決戦では魚雷攻撃を仕掛けるも第5護衛隊群の防戦により失敗。 「広東」も空母機能を破壊され帰艦不能となったため、アルバトロス隊の誘導で与那国空港へ強制着陸となった。 李永康 ( リー・ヨンカン ) 所属。 階級は。 王の妻の兄。 防衛省情報部が傍受した中国軍の交信の分析の中で彼の名が浮上しており、北海艦隊空母部隊が無力化した際にはも搭載可能な、を持ち出すと見られている。 中国政府関係者 [ ] 程朝旭 ( チェン・チャオシュ ) 副部長。 曙光工程で占領した尖閣諸島を除く日本の領土および島民の解放の準備があると通達するが、日本政府が尖閣諸島を中国固有の領土と認めることという条件を突きつけ、日本政府の考え次第ではさらなる戦闘の拡大もありうるという態度を示す。 その態度を第2回北京交渉でも崩さなかったため交渉も不調に終わり、日本政府が自衛隊に武力奪還作戦「はやぶさ」を決行させる要因となった。 『GREAT GAME』よりの登場人物 [ ] アメリカ人 [ ] エドワード・キングリッジ アメリカ軍・司令官。 階級は大将。 ロイ・アームストロング 「」艦長。 階級は大佐。 その他 [ ] アニタ・スタンレイ 籍「ディオサ」号のチーフ。 北極海にて海洋調査の最中に海深500mにて正体不明の水没物をクルーとともに拾い上げるが、その直後に謎の魚雷群の襲撃に遭遇する羽目に遭う。 登場兵器 [ ] 架空 [ ] ここでは、連載開始当時に運用前のものも含む。 自衛隊 [ ] いぶき 画像はモデルとなった 基本情報 運用者 艦種 航空機搭載型護衛艦 建造費 約3,000億円 母港 艦歴 要目 2万6千トン 兵装 20ミリ 2基 システム 2基 F-35JB 15機 SH-60K ・ 対抗手段 6基 DDV-192 「いぶき」 ペガソス計画によって生み出された、自衛隊初の航空機搭載型護衛艦。 分類上はとなる。 新設された第5護衛隊群のである。 艦名は中、により設計変更されたものの、未完成のまま終戦を迎えた幻の空母「」にちなむ。 建造中はコードネームの「ペガソス」の名で呼ばれていた。 設計は「」を改良したものである。 大きな特徴としては、日本初の式のの採用がある。 はF-35JBが15機のみ配備されているが、これはを鑑みて、航続距離の長い対地攻撃型ではなく、あくまで対用であると説明するためである。 F-35JBはすでに作戦において8機失われており、現在の配備数は7機と推定される。 はベース艦である「いずも」同様、他の護衛艦と比較して少なく、2基と20ミリだけ であり、艦隊の防衛は随伴する護衛艦に任されている。 自衛隊初となる洋上での協同運用がなされており、を航空自衛隊、操艦を海上自衛隊が担当する。 現地から3,000キロメートル離れた沖での演習航海中の隙を突いて曙光工程が発動され、被占領地の奪還と島民保護のために急行する。 「GREAT GAME」では前作の戦闘を検証した結果を踏まえ、F-35JBを8機に減らし、対潜ヘリを増やした。 現実世界では空母建造計画はないものの、いずも型護衛艦においてF-35Bを運用できるように改修する予定である。 JB 「いぶき」に15機のみ配備された新型機 で、各5機編成の3小隊から成る。 はを搭載する。 機体価格は1機あたり150億円。 取り扱いを巡っては、『であり、「いぶき」に配備されているのは対潜のためである』とする政府・与党と、『対潜用というならでよく、対地攻撃能力を持つ当機種を搭載するのは専守防衛に反する』と主張する野党が対立する原因ともなっている。 殲20との性能比較は、当機がステルス性で上回ると見られている。 現実世界では、の未改修機の一部の後継機としてF-35Bを42機導入する予定である。 F-35JAステルス F-35Aの航空自衛隊仕様でに配備されており、曙光工程で発進した殲20に対応してをかけたが、攻撃を阻止できなかった。 その後は第5護衛隊群支援のため、那覇基地所属の所属機がに駐留した。 与那国・多良間の上空警戒に出撃するが、殲20による空爆により、多数のF-35AとC-2を失い下地島空港とが使用できなくなったため、残存機は那覇基地に撤退した。 後に残存機をに集結させ、特殊作戦群の支援に向かう。 現実世界では、F-35Aは1月よりから順次配備・運用開始しており、105機を導入する予定。 中国人民解放軍 [ ] 広東級航空母艦 未完成の艦体を購入して再利用した「遼寧」とは違い、中国初の国産である。 艦全体の外見は「」に準じている。 殲20を60機艦載し 、「遼寧」とは段違いの性能と装備を持つ。 「遼寧」と同様、の発艦方式を採っている。 現実世界では2019年12月に、通常動力型空母である002型空母「」が初の中国国産空母として就役した。 「 広東 ( カントン )」 広東級のネームシップとなる1番艦 で、空母部隊の中核をなす。 艦名はにちなむ。 物語序盤では1年で予定の試験航海中であったが、「いぶき」の就役に応じたかのように予定を繰り上げて試験航海を終え実動配備された。 曙光工程鎮圧に向かう第5護衛隊群と対決すべく、尖閣諸島海域に向かう。 尖閣諸島・先島諸島海域において「いぶき」ら第5護衛隊群と海空戦を繰り広げるが、最終決戦時に単機突入したスパロウ隊々長池谷のF-35JBによる機銃掃射で、などを破壊され、空母機能を喪失した。 「 天津 ( ティエンジン )」 物語序盤にて就役しに配属された「広東」級2番艦 で艦名は中国の直轄市であるにちなむ。 現在においては待機中となっており、作戦には参加していない。 空母「広東」で運用されている艦載型が登場する。 曙光工程の口火を切る形で、の基地に配備されたをで爆撃。 沖上空ではRF-4Eに対して右翼のガンポッドで威嚇射撃をしたのち、ミサイルで撃墜した。 第5護衛隊群との戦闘で多数が撃墜されるが、中国本土からの供給を受け下地島空港と宮古空港を襲撃し援護経路を断ち、決戦戦力として挑む。 第5艦隊との戦闘に於いて後述の理由か作戦上からか通常では考えられない運用が目立ち始めており 第5艦隊との決戦序盤においては対空ミサイルを艦隊に撃ち込んだり、最終決戦に於いて物量に任せて「いぶき」艦載機残存部隊にぶつけ混戦状態にし、その混戦の合間「炎駒隊」で構成された攻撃部隊がを装備した状態で 海面すれすれに飛行し「いぶき」に時間差全方位魚雷攻撃を仕掛けた。 しかし、「広東」の空母機能が破壊されたことにより全機着艦不能状態に陥った。 その後、秋津の提案により与那国・多良間両空港へ強制着陸。 その模様は日本政府により全世界にライブ中継された。 性能的にはF-35JBよりもステルス性で劣ると指摘されているが、秋津は「パイロットの質が良くないため、本来の優れた機体性能を引き出し切れていない」と評している。 第5護衛隊群での隠語は「」。 現実世界での運用は3月より開始しているが、ステルス型空母艦載機はになると目されている。 実在 [ ] 自衛隊 [ ] この節のが望まれています。 第5護衛隊群 DDG-177 「」() 尖閣諸島中国人上陸事件発生を受け、「てるづき」と共にから調査目的で派遣され、尖閣諸島中国人上陸事件にタイミングを合わせて青島基地から出港してきた空母「遼寧」と対峙する。 同時期に尖閣諸島沖に展開していた海上保安庁の巡視船と中国海警局艦船による衝突事故をきっかけに、「遼寧」を発艦した殲15によりミサイル発射を含む挑発を受けるが、ミサイルの距離が近すぎたため、防御が間に合わなかった。 第5護衛隊群編成に当たり、対空戦闘指揮艦 として配備される。 武力奪還作戦「はやぶさ」においては対空戦闘の他、地上攻撃にも従事し、中国軍による尖閣諸島の基地化を防ぐため、LRLAP弾により中国軍地上施設を破壊し、基地化を阻止した。 最終決戦においては、乱戦の隙を突いた殲20の魚雷攻撃から「いぶき」を守るため、魚雷と「いぶき」の間に割り込み盾になろうとするが、「あまぎり」の射撃によって艦にダメージを負うものの魚雷の直撃からは免れた。 DDG-176 「」(イージスミサイル護衛艦) 南大東島沖で給油中の第5護衛隊群へミサイル攻撃を仕掛けてきた殲20をスタンダードミサイルで撃墜し、自衛隊として初めて敵戦闘員を殺傷した。 多良間島沖では、第2護衛隊群による上陸作戦開始に当たり、上陸作戦への脅威を排除するため、駆逐艦「哈爾浜」「洛陽」をによるピンポイント砲撃で無力化した 後、F-35JBと共同で多良間島に配備された飛龍2 フェイロンFL2 地対艦ミサイルを破壊した。 DD-153 「」・DD-156 「」() 「ゆうぎり」は尖閣諸島沖へ近づきつつある第5護衛隊群を攻撃し、F-35JBにより撃墜された殲20のパイロットを収容した。 また「広東」艦隊との決戦において、前衛を務めていたが、殲20の放った対空ミサイルが「ゆうぎり」艦橋左舷側ウィングに直撃し死傷者を出した ため、後衛に下がり艦の立て直しを図る。 「せとぎり」は、「あたご」による尖閣諸島基地化阻止を目的とした地上攻撃において「あたご」の護衛を務め、「あたご」を狙う「遠征103」の魚雷を対雷撃用装備で防戦するが、阻止できなかった魚雷から「あたご」を守るため、魚雷と「あたご」の間に割り込み、左舷に魚雷を受け 、合計7名の死傷者を出す。 「せとぎり」の機関部に損傷はないが、全速は不可能となり 、の「あまぎり」と交代し、宮古島へ後退した。 DD-154「」(あさぎり型汎用護衛艦) 第5護衛隊群のバックアップを務めていた第4護衛隊群所属艦であったが、「せとぎり」の損傷による戦線離脱のため、交代要員として第5護衛隊群に編入された。 当初は第5護衛隊群の後衛を務め、対空戦闘に従事していたが、「ゆうぎり」損傷後は前衛を務める。 「広東」艦隊との決戦において、乱戦を利用し第5護衛隊群に肉薄する殲20炎駒隊の雷撃を阻止すべく、魚雷至近の「あたご」がダメージを負うことを承知のうえで砲撃により魚雷を破壊する。 それにより「あたご」は魚雷の直撃を免れ、被害を最小限に抑えられた。 SS-504 「」() 多良間島沖において「遠征103」の放った雷撃を雷撃でもって相殺した。 尖閣諸島攻略時に於いて「あたご」を守るため攻撃に集中していた「遠征103」のバッフルズに入り背後からの雷撃で「遠征103」を沈め、北海艦隊空母部隊決戦時においては「南京」を無誘導雷撃という古典的な雷撃で戦闘不能に追い込み直-9Cと元級の追撃を躱してに潜って帰還へと就く。 その他 DD-116 「」() 「あたご」と共に、尖閣諸島中国人上陸事件へ対応するため、から調査目的で派遣される。 DDH-183 「」( 母港の呉から尖閣諸島攻略時の第5護衛隊群のサポートに回るため、イージス艦「あしがら」など第4護衛隊群を引き連れて出撃している。 現実世界では、いずも型を事実上の空母に改修して、F-35Bを搭載することが決定している。 SS-599 「」() 多良間島沖において第5護衛隊群に合流した潜水艦だが「遠征102」の雷撃の第一波を放ったのを皮切りに雷撃の第二波阻止のために「せとしお」は体当たりを敢行し艦底にダメージは受けたものの「遠征102」に対して浮上撤退を余儀なくされる大ダメージを与えた。 SS-507 「」・SS-508 「」(そうりゅう型AIP潜水艦) 尖閣諸島攻略時において元級潜水艦の雷撃に対して応戦。 LST-4002 「」・LST-4003 「」() 両艦とも武力奪還作戦「はやぶさ」発動後、18時30分より陸自の上陸部隊の輸送を行う。 その後、自衛艦隊の支援下で上陸作戦を敢行した。 那覇基地から発進した機体が中国軍に占領された上空に派遣される。 目標地点到着寸前に殲20に遭遇し、警告射撃を受けた後も引き続き偵察を続け、第二弾攻撃前に島の撮影を狙うが、反転した敵機からの空対空ミサイルが直撃し、撃墜された。 搭乗員2名は。 曙光工程において、中国海軍空母部隊の動きを捉える。 その後も第5護衛隊群と一体運用され、中国艦隊に対する警戒の眼として行動する。 現実世界でも、事実上の空母に改修されるいずも型と一体運用することが検討されている。 「いぶき」ほか各艦の艦載機として、対潜警戒や漂流するパイロットの救助を行う。 までを輸送した。 の上空を飛行している。 防衛出動発令後に自衛隊の輸送に使用。 飛龍2の破壊後に特殊作戦群の空挺降下に登場。 続いても降下しようとしたが7が破壊できない状態のため降下を中止し引き上げた。 その後、孤立した特殊作戦群に物資を投下するため1機だけ登場、察知した中国軍の高射機関砲の攻撃をエンジンに受けて被弾、撃墜される。 物資投下は成功し、乗員はパイロットも含めて全員脱出して特殊作戦群と無事合流した。 なお、下地島空港に待機中の同型機もあったが台風通過後の殲20の襲撃によりすべて地上で撃破された。 最終決戦においては再度第一空挺団二個大隊を乗せて、与那国島へと出撃する。 水陸機動団の車輛がにより多良間島南海岸より揚陸される。 「しもきた」艦内においてLCACに搭載されている。 与那国島で孤立した特殊作戦群を支援するべくC-2に搭載される。 与那国駐屯地警備小隊および水陸機動団、が使用する。 ・ 特殊作戦群がC-2に積まれていた物資を回収後、反撃手段として用いられた。 『GREAT GAME』よりの登場兵器 [ ] DD-120「」 蕪木薫が艦長を務める護衛艦。 「」 「しらぬい」に艦載されている無人哨戒ヘリ。 中国人民解放軍 [ ] この節のが望まれています。 「」 に所属する。 尖閣諸島中国人上陸事件後、調査目的として派遣されたに対抗する形で、基地から艦隊3隻の中の一艦として派遣された。 その後、のと、の艦船衝突を受け、威嚇目的での殲15を発進させる。 「 長白山 ( チャンペイサン )」() 艦名はの中国語読みにちなむ。 排水量は1万7千トン。 曙光工程に際し、海洋監視船・海警3901と共に尖閣諸島へ派遣され、海兵を上陸させて周辺の島々を占拠した。 「あたご」による艦砲射撃後、艦載のホバークラフトを用いて負傷兵を艦内へ移送する場面が見られた。 「広東」敗北後、部隊を収容し撤退を開始する。 「遠征(ユアンヂョン)102・103・115・116」() 「いぶき」の性能調査のため2艦が第5護衛隊群を追尾していたが、曙光工程対応に向かう艦隊の動向を判断しようと進路前方で待機し、一触即発の状況を生み出す。 再び姿を現した「遠征102」は「いぶき」に対して雷撃を行うが、無効化されたのちに「せとしお」の体当たりを受け、浮上撤退する。 「遠征103」は「けんりゅう」に対して雷撃を行うも、魚雷が「けんりゅう」に雷撃で相殺されたために艦の位置が特定され、対潜ヘリの威嚇爆撃を受け撤退した。 尖閣攻略戦において他の同型艦の雷撃の中、再び出現し「あたご」に対して雷撃を行ったものの「けんりゅう」が察知し「せとぎり」のに伝達され、その雷撃は阻止されるが、戦功への焦りかさらに「あたご」に対して執拗な雷撃を仕掛け「せとぎり」が決死の防戦の末、大ダメージを受ける。 だが「あたご」への攻撃に集中している隙に「けんりゅう」が「遠征103」のバッフルズ に入り、そこからの雷撃を受け海底に沈んだ。 その後に雷撃を仕掛けていた同型の「遠征115」および「遠征116」も戦線から撤退している。 決戦時には「115」「116」と思しき2隻が「広東」艦隊へ攻撃を仕掛けんとする「けんりゅう」の前に立ち塞がるが、行きは「けんりゅう」の仕掛けたデコイ魚雷に誘導される形で「南京」への案内に利用され、帰りはそれに気が付いた一隻が道を塞ぐ形で「けんりゅう」を待ち構えるもという特殊な環境を利用したデコイ魚雷とマスカーを用いた攪乱によって「けんりゅう」を取り逃がしてしまう。 「 西安 ( シーアン )」 ・「 銀川 ( インチュアン )」「南京(ナンジン)」「 太原 ( タイユァン )」 ・「 揚州 ( ヤンチョウ )」「 黄岡 ( ファンガン )」 「広東」が所属する北海艦隊空母部隊に所属する駆逐艦およびフリゲート。 加えて少なくとも劇中描写から別に2隻が「広東」艦隊に加わっている。 上記6艦のうち「西安」「太原」「黄岡」はF-35JBの空襲でVLSを始めとした武装を破壊され無力化された。 また、「南京」も「けんりゅう」の無誘導魚雷による雷撃を右舷艦首に受け浸水、戦闘力を失ってしまう。 「 哈爾浜 ( ハルビン )」()・「 洛陽 ( ルオヤン )」() 多良間島沖にて海上警戒を行っていたが、両艦とも「ちょうかい」の精密砲撃によって兵装を破壊され、撤退した。 艦上戦闘機 「遼寧」から発進し、「あたご」に対して威嚇のためミサイルを発射する。 多良間島上空では二機が空警500の護衛に付く。 空警500が撃墜された後スパロウ隊との交戦に入り、僚機を犠牲にしての連携でスパロウ隊を圧倒するも、共に撃墜される。 空警500() 殲20などの中国海軍戦闘機とのを統べる。 多良間島上空にて護衛の殲15をともなって警戒行動を行っていたが 、「いぶき」から飛び立ったスパロウ隊の急襲によって撃墜される。 作戦「はやぶさ」発動時の第5護衛隊群でのでは「」と呼ばれている。 その後、殲20戦闘機8機の護衛を付けて2機目が派遣された。 輸送機 与那国島でを行ったのち、03式空挺歩兵戦闘車をした。 へは红旗7を輸送する。 陸自の上陸部隊の情報が漏れたのを機に上陸部隊の掃討のために小部隊規模で派遣された。 搭載する重火器で与那国島へ降下した特殊作戦群に多くの死傷者を生じさせたが、「いぶき」のF-35JBにより3機が撃墜され、またC-2の支援物資投下後には、特殊作戦群の手に渡った携帯SAMによって1機が撃破された。 「広東」空母艦隊にも同機が配備されており、台風通過後の艦隊再集結のコマで、4機が艦隊上空を飛行していた。 「広東」が所属する北海艦隊空母部隊に所属する汎用ヘリコプターで哨戒・対潜用途に使われている。 「南京」を戦闘不能にした「けんりゅう」の捜索の末、海上でのマスカーの泡で場所の特定を行いソノブイでさらに捜索を行うも空警500からの通信でF-35JBの接近を知り撤退を余儀なくされる。 曙光工程において、Il-76により空中投下される。 自走型 Il-76により複数輸送され 、陸上自衛隊に対する対抗策として、分散収容された島民による「人の盾」とともに配備された。 C-2物資投下作戦でにて配備されていた個体はF-35BJのマーベリックで撃破される。 9巻では久部良岳に配備された個体が登場。 台風通過中にカモフラージュネットがめくれ、偵察に出ていた特殊作戦群に存在と位置をさらけ出した。 また、尖閣諸島に向かう輸送船にも多数が積み込まれている。 牽引型 多良間島に多数配備されるも、「ちょうかい」を囮としたF-35JBによる爆撃によって破壊された。 尖閣諸島にも搬入されていたが「あたご」による艦砲射撃により全て撃破された。 通信所がした中国軍の交信を防衛省情報部での解析によると北海艦隊空母部隊が無力化された時の切り札として持ち出すと推測している。 鉄鷲四輪特殊車 劇中では87式25mm連装機関砲と2基を搭載したが登場し、多良間島空爆作戦で対空射撃を行いF-35JBを撃墜。 与那国島支援作戦では支援物資を投下していたC-2のエンジンを撃ち抜き墜落させていたが、その投下物資を回収した特殊作戦群によって破壊された。 岱山島( ()) 第5護衛隊群への束縛として、基地再構築のための資材を積んだ輸送船とともに青島港から尖閣諸島に向けて出港。 台風により進路変更を余儀なくされつつも無事尖閣諸島へ到達し、輸送艦の盾として同海域に停泊している。 決戦終結後は「長白山」ともども撤退した。 ロシア軍 [ ] この節のが望まれています。 尖閣諸島攻略戦を外部から黙視していたアメリカ海軍所属潜水艦。 「遠征103」の轟沈を確認している。 「」 国連での会談以後、を率いてインド洋から南シナ海に向けて進撃を開始する。 『GREAT GAME』よりの登場兵器 [ ] DDG-97「」 ・CG-73「」 米インド太平洋軍の所属艦艇。 作中に登場する用語・事件 [ ] ペガソス計画 新型護衛艦かつ日本国初の航空母艦の建造と、それを旗艦とする新たな護衛隊群(第5護衛隊群)の設立計画。 伝説上の有翼の馬、の名を冠している。 作中では「10年来」の計画とされており、尖閣諸島中国人上陸事件を受け、予定より半年ほど繰り上げられて、事件の約1年後の9月25日に「いぶき」が就役した。 全体の計画には政府が協力したとされている。 第5護衛隊群 「いぶき」の就役に伴って設立された5番目の護衛隊群。 航空機搭載型護衛艦1隻、イージスミサイル護衛艦2隻、汎用護衛艦2隻、AIP潜水艦1隻、艦隊補給艦1隻の7隻からなる。 航空自衛隊からは第92航空団が同行して「いぶき」の航空管制を務める。 尖閣諸島中国人上陸事件 20XX年10月4日、のへ中国人3人が上陸した事件。 当初は折からの台風に巻き込まれた漁師が遭難したものと見られていたが、救助のために派遣されたにを掲げて見せ、『尖閣諸島は中国の領土』と主張。 さらに日本の救助を拒否して中国本土からの救助を待つと返答したことにより、日本政府は工作員が擬装したものと推測。 さらに、のおそれのある中国海警局と巡視船との艦船衝突、続いて中国軍空母から発進した戦闘機のミサイル発射など開戦一歩手前まで状況が悪化する。 最終的には日本が中国人を引き渡すと中国政府へ通達し、中国が受け入れたことで一連の事態は収束するが、各方面に禍根を残すことになる。 曙光工程 ( シュクァンコンチョン ) 20XY年4月25日未明に発動された、中国による。 前段階としてスパイを使い、基地設備の配置を丸裸にすることをはじめとして周到に計画が練られており、日本政府や自衛隊は襲撃を受けるまで一切察知できていなかった。 第一段階で演習航海を装った空母「広東」から艦載機を発進させ、と早期警戒機の隙を突いてに駐屯するを強襲。 を破壊すると共に、および海上から揚陸部隊が上陸し、住民ともども島全体を占拠。 さらにに侵出し、尖閣諸島・を占領したほか、のレーダーサイトを破壊した。 この作戦の中で、中国軍のが、突発的ではあるが陸自の警備小隊長に発砲。 小隊長も応戦して双方が死亡し、自衛隊は創設以来初めての戦死者を出すこととなった。 これに対し、日本政府は当初、続いて史上初となるを決定する。 第二段階として、『釣魚島は中国の固有の領土』との声明とを宣言し 、占領地および拘束した島民と引き換えに、釣魚島が中国固有の領土であることを認めるように要求。 同時に捕虜となった将兵の解放は明言しなかったことから、地上戦の可能性も視野に入れていると想定されている。 あえて日本に残っていた馬大奇との会談によると最終的にはアメリカ第7艦隊群にも攻撃目標と見据えていたものとしていると明らかにされた。 隼 ( はやぶさ ) ・・のによる領土奪還作戦。 第一段階で海上優勢確保、第二段階で多良間島・与那国島を同時進行で奪還する独立作戦、第三段階で本格的な空母同士の戦闘へと進行する予定。 作戦には陸自から2個とおよび2個、海自から・第5護衛隊群、空自からが参加している。 書誌情報 [ ]• かわぐちかいじ 『空母いぶき』 小学館〈ビッグコミックス〉、既刊12巻(2019年4月26日現在)• 2015年9月30日発売 、• 2015年9月30日発売 、• 2016年1月29日発売 、• 2016年6月24日発売 、• 2016年10月28日発売 、• 2017年2月28日発売 、• 2017年7月28日発売 、• 2017年11月30日発売 、• 2018年3月30日発売 、• 2018年7月30日発売 、• 10巻 スケールモデル&クリアファイル付き特装版 、• 2018年12月27日発売 、• 2018年7月30日には単行本10巻にプラモデルとクリアファイルが付属した特装版が発売され、2019年5月25日には映画版の公開に合わせたスペシャルパッケージ版も販売された。 6億円 公開。 主演はと、監督は。 2018年11月16日に追加キャストが発表された。 12月13日にはさらなる追加キャスト(映画オリジナルの登場人物)を発表。 同名漫画を原作とするが、相手国は架空の国家「東亜連邦」(とうあれんぽう)で、いぶきに記者が乗り込む、護衛艦が全て架空の艦に変更するなど、ストーリーはオリジナルのものである。 キャスト [ ] 原作と異なる役職は 太字で表記。 自衛隊 [ ]• 秋津竜太 航空機搭載型護衛艦「いぶき」艦長 -• 新波歳也 航空機搭載型護衛艦「いぶき」副長 -• 湧井継治 第5護衛隊群群司令 -• 中根和久 航空機搭載型護衛艦「いぶき」船務長 -• 葛城政直 航空機搭載型護衛艦「いぶき」砲雷長 -• 淵上晋 第92飛行群群司令 -• 迫水洋平 アルバトロス隊隊長 -• 柿沼正人 アルバトロス隊パイロット -• 井上明信 海幕広報室員 -• 浦田鉄人 護衛艦「あしたか」艦長 -• 山本修造 護衛艦「あしたか」砲雷長 -• 浮船武彦 護衛艦「いそかぜ」艦長 -• 岡部隼也 護衛艦「いそかぜ」砲雷長 -• 瀬戸斉明 護衛艦「はつゆき」艦長 -• 清家博史 護衛艦「しらゆき」艦長 -• 滝隆信 潜水艦「はやしお」艦長 -• 有澤満彦 潜水艦「はやしお」船務長 -• 大村正則 ナビゲーター -• 備前島健 RF-4EJ偵察機パイロット - 政府 [ ]• 垂水慶一郎 内閣総理大臣 -• 石渡俊通 内閣官房長官 -• 城山宗介 副総理兼外務大臣 -• 沖忠順 防衛大臣 -• 沢崎勇作 外務省アジア大洋州局局長 -• 赤司徹 外務省アジア大洋州局局員 - 一般人 [ ]• 本多裕子(ネットニュース P-Panel記者) -• 晒谷桂子(本多裕子の上司) -• 藤堂一馬(本多裕子の先輩ディレクター) -• 吉岡真奈(藤堂一馬のアシスタント) -• 中野啓一(コンビニエンスストア店長) -• 森山しおり(コンビニエンスストアのアルバイト店員) -• 田中俊一(東邦新聞のベテラン記者) -• 和田正幸 コンビニエンスストアのアルバイト店員 -伊達円祐• 一之瀬隆 東邦新聞記者 -岩谷健司• 今井隆利 現代日報記者 -飯野智司• AKB48のは、平埜生成演じる柿沼正人の妻役として(子どもを抱える)写真のみ出演している。 スタッフ [ ]• 原作:「空母いぶき」(「」連載中・協力:)• 監督:• 企画:• 脚本:、• 音楽:• 製作プロダクション:デスティニー• 製作:「空母いぶき」フィルムパートナーズ(木下グループ、、、、エネット、、デスティニー) ボイスドラマ [ ] 映画版に関連した企画として、「 第5護衛隊群かく戦えり -女子部-(映画『空母いぶき』より)」(だい5ごえいたいぐんかくたたかえり -じょしぶ-)が映画公式サイトにて5月12日から配信。 キャストは全員女性声優となっている。 キャスト• 秋津竜太、ナレーション -• 新波歳也 -• 湧井継治 -• 中根和久 -• 葛城政直 -• 近藤隆夫 -• 山本修造 -• 浦田鉄人 -• 畑中淳 - 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• 自衛隊がならうアメリカ海軍の慣習では、伝統的に元パイロットが空母の艦長に任命されており、秋津は自身が任命されることを予想していた。 ただし実際にはアメリカ海軍でも、空母の艦長となる前は他の艦の副長、艦長などになり、軍艦指揮の経験を積むのが普通である。 艦長の身でありながら、艦載機の離着陸訓練では自らF-35を操ってもいる• 水谷司令官曰く、「いぶきが空母でなかったら艦長に選ばれていた」という• このことを、端的に「夢や祈りでミサイルは落とせない」と表現している• 発艦で消費する燃料抑制と、余剰燃料を積まないで済むため、装備品能力をより活用できるとの想定による• 構成小隊は迫水三佐が隊長を務める「アルバトロス」のほか、「スパロウ」「ピーコック」「ターキー」がある• 第2巻第15ソーティの最後のコマでは、飛行甲板上に翼を折りたたんだ殲15の3機の機影が確認できる• 2014年当時、中国が新型の2艦を建造中で、第2号艦は「広東」と命名される可能性があると報道されていた。 大戦時に多く使われたと同じ用途法であり、今となっては殆ど姿を消した用途法である。 ミサイルは威嚇・警告目的で、命中はしなかった• 滝は「遠征103」に対しての雷撃のつもりだったらしいがその時は思いとどまってはいた。 スクリュー音などの様々な要素のためソナーが探知されにくい範囲のこと。 劇中描写こそは無いが「けんりゅう」のソナー員の言からその様相が判明できる。 後の話で回想という形で直撃後の「遠征103」の艦内の様子が描かれた。 現実世界での連載当時はまだ未就役。 「南京」は雷撃を受ける前にデコイ魚雷で対応したものの「けんりゅう」の放った魚雷には初めから誘導はかけていなかったためデコイには反応しなかった。 劇中では駆逐艦と呼称されている。 仮に急いで爆撃を行ったとしても直下に僚艦の元級潜水艦が存在するため同士撃ちの可能性もあった。 第23ソーティ時点から他国の潜水艦が周囲を黙視しており、第23ソーティにおいての「けんりゅう」のソナー員のセリフによると、艦型が確認されたアメリカ以外に、ロシア・韓国・台湾・ベトナム・オーストラリア・北朝鮮の潜水艦の存在が確認されている。 キットでは形式名ではなく、単に「戦闘機・哨戒ヘリコプター」と表記されている。 出典 [ ]• ナターシャ. 2014年12月10日. 2019年12月10日閲覧。 コミックナタリー ナターシャ. 2019年12月10日. 2019年12月10日閲覧。 , 帯書きより. コミックナタリー ナターシャ. 2018年1月22日. 2018年1月23日閲覧。 , 第64ソーティ. , 第56ソーティ. , 第19-21ソーティ. , 第24ソーティ. ビッグコミック2014年第24号の巻頭カラーページより。 2016年1月20日時点のよりアーカイブ。 2016年1月20日閲覧。 , 第71ソーティ. , 第37ソーティ. , 第57ソーティ. , 第58ソーティ. , 第25ソーティ. , 第26ソーティ. 小学館コミック 2018年5月26日. 2019年9月11日閲覧。 www. tamiya. com. 2019年9月11日閲覧。 日本映画製作者連盟. 2020年1月31日閲覧。 CINRA. NET. 2019年2月1日. 2019年2月1日閲覧。 com 2018年3月6日. 2018年3月6日閲覧。 2018年11月16日. 2018年11月23日閲覧。 CINRA. NET 株式会社 CINRA. 2018年12月13日. 2018年12月15日閲覧。 映画ナタリー ナターシャ. 2019年5月10日. 2019年5月10日閲覧。 発売日 [ ] 以下の出典は『』(小学館)内のページ。 書誌情報の発売日の出典としている。 小学館. 2018年2月24日閲覧。 小学館. 2018年2月24日閲覧。 小学館. 2018年2月24日閲覧。 小学館. 2018年2月24日閲覧。 小学館. 2018年2月24日閲覧。 小学館. 2018年2月24日閲覧。 小学館. 2018年2月24日閲覧。 小学館. 2018年2月24日閲覧。 小学館. 2018年3月30日閲覧。 小学館. 2018年7月30日閲覧。 小学館. 2018年7月30日閲覧。 小学館. 2018年12月27日閲覧。 小学館. 2019年4月26日閲覧。 参考文献 [ ]• かわぐちかいじ『空母いぶき』第1巻、〈〉、2015年10月5日。 かわぐちかいじ『空母いぶき』第2巻、〈〉、2015年10月5日。 かわぐちかいじ『空母いぶき』第3巻、〈〉、2016年2月3日。 かわぐちかいじ『空母いぶき』第4巻、〈〉、2016年6月24日。 かわぐちかいじ『空母いぶき』第5巻、〈〉、2016年10月28日。 外部リンク [ ]• - 公式サイト• - 小学館 ビッグコミックBROS. NET(ビッグコミックブロス)• - 小学館 ビッグコミックBROS. NET(ビッグコミックブロス)• ibuki192 -.

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