肝硬変 死に際。 肝臓がんの最後を教えて下さい (切実です)

肝硬変の予後と余命ー肝硬変も治る病気に?

肝硬変 死に際

肝硬変の腹水治療。 そして原因、症状、と漢方について 肝硬変において腹水が発症すると、病院では末期症状と判断します。 肝臓癌の場合でも、厳しい癌治療の連続により非代償性の肝硬変になり、 癌で亡くなるよりも、肝不全で亡くなることも多いと思います。 腹水の根本的な治療があれば良いのですが、多くは一時的な対症療法ですので、 腹水が余命宣告のタイミングとなることもあります。 肝硬変後の3大死因は、以下のようなものです。 肝機能が徐々に低下して肝不全になり、 食道静脈瘤破裂で大量吐血による失血死 ・肝性脳症による昏睡などです。 たしかに「腹水」は末期症状ですが、腹水がでていても、 まだ利尿剤を服用していなければ、 そして漢方薬が苦くても飲むことができるなら、まだまだ方法はあり、 腹水がコントロールできた時、生命は延びると私は考えています。 いの一番に、御本人が頑張って煎じ薬を飲むという意志の確認が必要です。 健康食品 苦い粉とミネラルです も併用してほしい。 腹水がでている段階になると、コストは非常に高くなります。 余命宣告を受ける状態でも「5年生存」さらにはそれ以上にもっていきたい。 この場合、一日一本2500円のドリンクの併用をお勧めしています。 できれば少なくとも3ヶ月、できれば6ヶ月です。 免疫と肝臓の強化を期待するものです。 問題はコストだけなので、併用するかどうかはご本人に決めてもらっています。 また肝臓の線維化対策、 ジンクレンの粒「アルフラット」 亜鉛・セレンなど 入荷しました 上部消化管出血があれば、またはその予防に田三七があります。 まずは漢方薬によって腹水の改善を目指し、 腹水や足のむくみがなんとか改善していっても まだ根本的な治療にはなっていません。 ここからが大切なのです。 ここから越えたい山がいくつかありますが、 まずは、腹水がコントロール出来るようになるころからは、 利尿剤を飲んでいる場合、いかに利尿剤を減らしていくか。。。 大切なことなのですが簡単ではありません。 この山を越えないと、利尿剤のマイナス点だけが出てしまいます。 利尿剤のマイナス点というのは、当然医師も知っていることなのですが、 だんだん腎臓の機能が低下し、腎不全にまでなり得ます。 血管の中が脱水状態になり、尿酸値も上がり、上部消化管出血の 可能性が高くなるなどです。 このことは、特に泌尿器科医や腎臓に詳しい医師は敏感なんですよ。 そして同時に少しずつ肝臓の働きを高め、その結果としてアルブミンを増やしたい。 また同時に血流の改善、炎症の改善、そして上部消化管出血予防、 肝性脳症の予防、癌予防のケアもしていきたいと思います。 肝性脳症については、どんどん下痢をしても良いのなら、 煎じ薬で血中アンモニアは数日でストンと下がることは多いのです。 肝硬変の腹水の原因の多くは 血中アルブミン低下と門脈(小腸から肝臓へ流れる太い血管)の血流が 悪くなったための門脈圧亢進によるものです。 中でも血中アルブミンが重要です。 アルブミンは肝臓でつくられるのですが、 肝臓の働きが低下したためにアルブミンをつくりにくくなっている。 アルブミンを上げることもいくつもの難関のうちの一つです。 外からアルブミンを入れても定着しないので、なんとしても残った肝機能を 高めることによって肝臓がアルブミンをつくるようにもっていきたい。 西洋医学では不可能なのですが、これが私の長年のテーマだったのです。 そして、少しでもアルブミン値が上がる可能性はでてきましたが 短期間では難しく、6ヶ月や10ヶ月、または1年以上もかかります。 それまでの間は、煎じ薬によって腹水のコントロールをできればと思います。 余命宣告を受ける状態を「5年生存」そしてそれ以上にもっていくには 難関がいくつもありました。 肝硬変になっていても天寿をまっとうして欲しいのです。 それが私の目標であり願いです。 そのためにも、できれば、腹水が出る非代償性肝硬変ではなく 腹水などがまだ出ていない代償性肝硬変の時期に来てくれるとありがたいです。 しかしながら、非代償性肝硬変になって腹水が出ている状態であっても、できるだけ まだ肝臓の働きが残っている間に少しでも早く来てほしいと切に願っています。 遅くなれば遅くなるほど難しくなってしまいます。 <余命数日、と言われた肝硬変末期の方。 私共の力及ばずの例です> ~患者さんの息子さんからのお手紙より~ 漢方誠芳園薬局 様 生前、父が大変お世話になりました。 11月1日息を引きとりました。 父は体の中がふわぁっとあたたかかくなったような表情を見せていました。 母も連日の付添により疲労があった為かお腹からあたたまると喜んでおりました。 23:00~苦しくなり、痛み止めを希望することとなり、 一本で効かず、2本で効かず、 モルヒネで和らげることを選択しました。 この時点で厳しい判断となりました。 翌日の5時位より脈が下がり6時位に看護師さんより酸素マスクをつけられた時より 急に呼吸が乱れ、息が吸いにくくなり必死で息をしていました。 父が9月27日に余命2日といわれ入院して、病院は安楽死しかない という流れの中、誠芳園さんにお世話になりました。 腹水と足や睾丸の重度のむくみによりフラフラで歩けなかった父が、 漢方薬を服用して3日目には下腹や睾丸のむくみがとれ、 腹水はまだあるものの、ずいぶん減って、スタスタと歩けました。 しかも自分で風呂に入ることができて、病院の人達がビックリしていました。 漢方薬のおかげで、一時奇跡が始まるかなと思い希望がわきました。 そこには、漢方薬の力もあり、なにより、先生の言葉が生きる力となったのでしょう。 残念なことは、東洋医学と西洋医学の融合だと思います。 そこをつなぐことができる力が私にあれば父は元気に 新たな人生を歩むことが出来たと思っています。 今後の為に、書きました。 先生のご意見がいただければありがたいです。 本当にありがとうございました。 父を含め家族一同感謝しております。 スタッフの皆さんありがとうございました。 素晴らしい、対応ですね。 電話からでも皆さんの心のあたたかさを感じることが できました。 今後は早期より漢方をお願いすることにしますね。 ありがとうございました。 腹水は、肝臓内の血流悪化が過度に進み 門脈圧が亢進したことも原因の1つです。 血中アンモニアを下げる。 化学薬品の利尿剤で無効であっても、漢方薬によって、 尿や便からのルートで水バランスを整えます。 肝硬変の分類 肝硬変は、代償性肝硬変と非代償性肝硬変に分類されます。 代償性肝硬変 破壊された肝細胞がまだ少なく、残された肝細胞で なんとか必要な働きができている時期です。 破壊された肝細胞の働きを、他の肝細胞や他の臓器が代償していることから、 代償性肝硬変といわれます。 この時期からさらに肝硬変が進行すると、次の非代償性肝硬変へと移行します。 非代償性肝硬変 破壊された肝細胞が多く、 もう残された肝細胞では必要な働きが十分にできなくなった状態です。 非代償性肝硬変に陥ると肝臓の機能が十分に働かないために、 全身に様々な症状が出てきます。 非代償性肝硬変により慢性肝不全になると 主に腹水、浮腫、消化管出血、黄疸、肝性脳症といった症状を示します。 いずれの肝硬変も、放っておくと肝臓癌になる可能性があります。 そして、その水が通常の量よりたくさん溜まった状態を腹水といいます。 腹水の原因として、肝硬変以外には、 癌、腎臓疾患、心不全、腹膜疾患、栄養障害、婦人疾患などがあります。 これが腹水となります。 また肝硬変で多いのは、血液中の「アルブミン」が少なくなっている点です。 このアルブミンが血管内の水分を保持し、 水分を血管内に引き込む役割を担っています。 いわゆる肝腎症候群になって腹水がたまり、血中は脱水状態になり 利尿剤を大量に用いても、尿は出るのに、お腹がパンパンに張って 起き上がりにくくなり、陰部や足にもむくみが酷くなり歩きづらくなります。 腸も腹水に浮かんだ状能だなって働きが悪くなり、 おなかが張る苦痛と食欲不振のため、 水分すら飲むことが困難になることがあり、全身状態も著しく低下します。 利尿剤 水分を強制的に排出することで、最初は有効でも効果はなくなり、、 しかも長期間の投与により腎機能低下になってきます。 この状態になってしまうと、なおさら難しくなります。 アルブミン製剤 血中のアルブミン減少に伴い、血管内に水分を引き込むことができなくなります。 アルブミンの投与により一時的ですが、腹水を減少できることがあります。 腹水穿刺 腹腔内に管を挿入し、直接、腹水を抜く方法です。 一時的に腹水は排除されますが、 腹水貯留の原因が排除されない限りは、腹水は再び増えます。 (抜いた腹水を濃縮しアルブミン等を再度腹腔内に戻す方法もありますが。。 ) 肝性脳症とは 肝性脳症も肝機能不全による症状の一つです。 肝性脳症は血中のアンモニアでチェックできます。 腸ではアミノ酸や腸管内に排泄された尿素が 脱アミノ化され、アンモニアを生成します。 生成されたアンモニアは吸収され、肝臓に運ばれて尿素に解毒されます。 非代償性肝硬変では このアンモニアが肝臓で分解されずに直接脳に達し、脳の機能が低下します。 肝性脳症の症状は一般に初期の段階ではよく寝ます。 ところ構わずよく寝るのは注意信号です。 気分が変化したり、判断力が鈍ることもあります。 また正常な睡眠パターンが崩れます。 障害が進行するにつれて、一般に眠気や錯乱がみられるようになり、 動作や発語が緩慢になります。 多くの場合、見当識障害がみられます。 患者は徐々に意識を失い、昏睡に陥り覚醒しません。 肝性脳症の悪化原因 <食事蛋白の過剰摂取> アンモニアやアミンの産生が増加します。 <便秘>食事蛋白、アミノ酸と腸内細菌叢との接触時間が増加する為、 アンモニアの産生が増加し、 有毒性アミンの生成と吸収が増加します。 また排便時の力みによって 門脈圧を亢進、食道静脈瘤の破裂をきたすことがあります。 <特定の薬> 特に一部の鎮静薬、鎮痛薬、利尿薬では脳症を引き起こすおそれがあります。 <利尿剤の投与、嘔吐、下痢>低カリウム血症を誘発します。 低カリウム血症はアルカローシスを招きアンモニアを増加させる。 そして腎不全。 <鎮静剤、鎮痛剤、精神安定剤の投与> 肝性脳症の既往をもつ肝硬変の人はこれらの薬に対する感受性が亢進しています。 <低クロル性アルカローシス> 長期の食塩摂取の制限で起こります。 <消化管出血>食道静脈瘤の破裂などによって 消化管内に出た血液は蛋白源としてアンモニア、有毒性アミンなどを生成。 <感染(肺、尿道、腹膜炎)> 組織の崩壊により、窒素化合物が増加します。 <手術> 手術により肝機能が低下し、 糖代謝などの合併により栄養管理が困難になります。 また輸血用の保存血液中にはアンモニアが多く含まれています。 肝性脳症の治療 感染症や服用中の薬など、脳の機能低下の原因を見つけて取り除きます。 食事からのタンパク質摂取を制限または禁止し、腸から毒性物質を除去します。 主なカロリーの供給源として炭水化物を経口摂取するか静脈内に点滴します。 その後、動物性タンパクよりも大豆タンパクなど植物性タンパクの摂取量を増やす。 植物性の繊維質を多く含む食品は、 腸内での食物の通過を速め、腸内の酸性度を変え、アンモニアの吸収を減らします。 合成糖(ラクツロース)の経口摂取にも同様の効果があり、腸管の酸性度を変化させ、 食物の腸内通過速度を速め、アンモニアの吸収量を減らします。 肝性脳症については、どんどん下痢をしても良いのなら、 煎じ薬で血中アンモニアは数日でストンと下がることは多いのです。 肝硬変の食事療法 肝硬変末期では食道の大出血による死亡率が非常に高いです。 出血予防として飲食も注意してください。 肝性脳症予防のためのタンパク質摂取制限以外には、 柔らかいものや加工してあるものが良く、消化の良いものにしてください。 これは、胃と食道に与える刺激を極力小さくするためです。 揚げ物や、硬い物、熱い物、干物などもたべないようにして下さい。 飲酒は絶対禁止です。 塩分の摂取制限もあります。 漢方の煎じ薬は水バランスをよくするので水分制限の対象にはなりません。 肝硬変の腹水に対する漢方薬治療 漢方薬は煎じ薬をおすすめしています。 また漢方薬以外にもミネラルや肝臓強化などの健康食品の併用もおすすめしています。 しばらくは10から15日分単位でお出しすることが多いです。 漢方は、西洋医学の治療法とは作用点が異なるので、一緒になっても大丈夫です。 まずは、ご本人が頑張って漢方薬を飲むかどうかの意思確認が必要です。 そして今までの経過や現在の体調、 そして血液検査結果や現在服用しているお薬をお教えください。 いろんな病気• 漢方相談の多い疾患• がん・癌・ガン• トピックス• 漢方誠芳園薬局の特長• いろんな病気• 漢方相談ベスト10• 当サイトはリンクフリーです。 下記バナーをご使用ください。 サイト名: 安心と信頼の【漢方誠芳園薬局】• seihouen. 【漢方誠芳園薬局】のHPである事を明記してください。 リンクを行なった際は、ご連絡下さい。 info kanpouseihouen. com.

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犬猫たちの肝硬変は肝臓病の末期状態。その症状や治療法について

肝硬変 死に際

肝硬変とは、B型・C型肝炎ウイルス感染、多量・長期の飲酒、過栄養、自己免疫などにより起こる慢性肝炎や肝障害が徐々に進行して肝臓が硬くなった状態をいいます。 慢性肝炎が起こると肝細胞が壊れ、壊れた部分を補うように線維質が蓄積して肝臓のなかに壁ができていきます。 肝細胞は壁のなかで再生して増えるため、最終的に壁に囲まれた結節を作ります。 肝臓がこのようなたくさんの結節の集まりに変化したものが肝硬変です。 壁に囲まれた肝細胞は、結節の中である程度以上増えると壁に邪魔されて、それ以上増えることができなくなるために、最終的に肝臓は硬く小さくなります。 肝臓に流れ込む血管の一つに腸から栄養を運んだり、脾臓や胃などの臓器から血液を運ぶ門脈という血管があります。 肝硬変では、肝臓のなかを血液がスムーズに流れなくなり、こうした門脈などの血管の流れが滞ります。 流れにくくなった門脈の血液は、体のあちこちにできる短絡路(シャント)を通って肝臓を通らずに他の静脈に流れてしまいます。 この一つが、食道や胃粘膜の下にできるシャントで、血管が不均等に膨れる食道・胃静脈瘤を形成します。 血管が大きく膨れてくると血管の壁に弱いところができ、ついに壁に穴が開くと大出血を起こして血を吐いたり(吐血)、胃に溜まった血液が黒い便となって排出(下血)されたりして、貧血やショックの原因となります。 肝硬変では、血液が十分に肝臓に流れ込まなくなったり、全体の肝細胞機能が低下するために、腹水、肝性脳症、黄疸、出血傾向など、さまざまな症状が現れてきます。 このうち黄疸、腹水、肝性脳症が認められる肝硬変を「非代償性肝硬変」と呼び、症状のないものを「代償性肝硬変」と呼びます。 肝硬変を診断するには、まず大量の飲酒や過去に受けた輸血、糖尿病など肝硬変になる原因がないか話を聞き、みぞおちに硬い肝臓が触れる、左の肋骨の下に腫れた脾臓が触れる、お腹に水が溜まって膨らんでいる、お腹の表面に沿って走る血管が見える、胸にクモが這うような(あるいは星芒状の)斑点がある、眼球の結膜が黄色いなどの肝硬変に特徴的なサインがないかを診察します。 次に、血液検査で肝臓の働きが弱っていないかを確認します。 肝臓には蛋白質や脂質を合成する働きや、物質を処理して体外に排泄する働きなどがあります。 合成する働きが弱くなると、血中のアルブミンや総コレステロールの値が低下し、血液を凝固させる蛋白も少なくなり、血液が固まりにくくなります。 処理する働きが低下すると、ビリルビンという色素の血中濃度や肝臓の硬さを示すヒアルロン酸値などが上昇し、また腫れた脾臓は血小板を破壊して減少させます。 これらの検査値はいろいろな条件に影響され、単独で肝硬変と診断することは不可能なので、いくつかの検査を組み合わせて診断に用います。 肝硬変になった肝臓は、表面がでこぼこしていて、左葉が大きく右葉が小さくなります。 腹部超音波検査で肝臓の形や不均一な内部構造になっていないかをチェックします。 腹水や腫れた脾臓も超音波検査で確認できます。 CTでも同様のことがわかります。 また、内視鏡検査で食道や胃の静脈が太くなる静脈瘤がみえた場合は肝硬変の診断の助けとなります。 これまで肝硬変の診断においてもっともよいのは、肝臓に針を刺して組織の一部を採取して、顕微鏡で線維の増え方を観察する肝生検とされてきました。 一方、最近ではフィブロスキャンをはじめとして体の表面にセンサーをあてて肝臓の硬さを測定する新しい診断機器が次々と開発されています。 これらの検査を状況に応じて取捨選択し、得られた検査結果を総合して肝硬変の診断を行っています。 肝硬変には肝がんが合併しやすいので、定期的に超音波検査やCTあるいはMRIで肝がんの有無をチェックします。 小さいうちに肝がんを見つければ治療が可能です。 肝硬変の原因により肝がんの合併頻度が異なるので、検査の間隔も異なります。 医師の指示に従って、これらの定期的な検査を受けてください。 Q3 肝硬変の生活面ではどんな注意が必要ですか? 栄養について 肝硬変患者さんは蛋白質とエネルギーの不足に伴う低栄養状態にあると考えられています。 そのため、血液中のアルブミン値が低下し(低アルブミン血症)、むくみや腹水、肝性脳症、糖尿病、筋肉減少(サルコペニア)などの症状が出現しやすくなります。 これらの症状を防ぎ、生活の質(QOL)を高めるためには栄養療法が重要です。 栄養療法は以下の2つの点が大切です。 1)蛋白質の栄養障害があるか? 血液中のアルブミン値に注目 肝硬変では蛋白質の合成が低下し、血液中のアミノ酸のバランスがわるくなることが知られています。 血液中のアルブミン値は低下し、ロイシン、イソロイシン、バリンといった分岐鎖アミノ酸(BCAA)の血液中の濃度が低下します。 分岐鎖アミノ酸の内服が、血液中のアルブミン値上昇に役立ちます。 とくに血液中のアルブミン値が3. 最近、分岐鎖アミノ酸内服が肝がんをできにくくすることが報告されています。 さらに、分岐鎖アミノ酸のさまざまな作用が明らかになり、糖代謝、脂質代謝、免疫の働きによい影響があることも報告されています。 2)エネルギー不足があるか? もう一つ重要な点は、安静時のエネルギー源となるグリコーゲンが不足し、安静時に必要なエネルギー供給源としての糖質の利用が減り、脂質の利用が増えることです。 そのため、食事を摂取しないと、すぐにエネルギー不足(飢餓)になってしまいます。 肝硬変患者さんでは8時間絶食すると、健康な人が2~3日間絶食するのと同じ状態になるといわれています。 そのため、エネルギー不足にならないように、1日4回以上の分割食や就寝前の夜食(late evening snack:LES)が勧められています。 しかし、自己判断では過剰に摂取しがちとなり、肥満になるとかえってわるい影響が出ますので、主治医と管理栄養士の管理のもとで行ってください。 エネルギー不足の正確な評価は、特殊な医療器具が必要なため、どの医療施設でも評価ができるわけではありませんが、上腕筋の周囲長や自覚症状、握力などで簡便に評価することができます。 食生活について 最近は、生活習慣の欧米化で、肥満を伴った肝硬変患者さんが増えています。 肥満は肝がんの発症を増やすことが明らかになっています。 食生活はバランスよく、エネルギー不足にならない程度に、病態に合わせて行うことが重要です。 肝硬変では糖尿病の合併が多いので、糖尿病の程度に応じた食事療法が必要です。 また、肝硬変が進行した場合、つまり、黄疸、腹水、肝性脳症がある非代償性肝硬変の場合、刺身などの生食は重篤な感染症になることがあるため避けることが望ましく、とくにビブリオ菌感染症には注意が必要です。 運動について 以前は、肝硬変では安静が推奨されていましたが、最近では骨格筋筋肉量の減少(サルコペニア)を防ぎ、肥満にならないために運動療法は有用と考えられています。 黄疸、腹水、肝性脳症のある非代償性肝硬変では無理はできません。 代償性肝硬変の患者さんには適度な運動が勧められています。 疲れない、運動しながら会話できる、軽い汗をかく、という程度の運動を毎日30分くらい継続することが大切です。 ただし最近は、肝硬変患者さんも高齢の方が多いので、この場合、心疾患や整形外科的な疾患には十分留意する必要があります。 個々の状態に幅があるため、肝機能や体力に応じた運動の強さを主治医と相談しながら決めるのがよいでしょう。 睡眠について 肝硬変では睡眠障害を訴えられる患者さんがいます。 その原因の一つとして眠りを調節するホルモン(メラトニン)や食欲調節のホルモン(レプチン)の日内変動の乱れがあるためといわれています。 さらに肝硬変による皮膚のかゆみや病気に対する不安感も不眠の原因となりえます。 肝硬変の程度によっては眠りを調節する脳のシステム(GABA-ベンゾジアゼピン系)が入眠導入薬に対して過敏になっていることがあるため、不用意な睡眠薬の服用は慎むべきです。 また、昼間の活動レベルに合わせて夜の睡眠を考える必要もあります。 昼寝も推奨されますが、長時間(1時間以上)の昼寝は夜間の不眠の原因となります。 かかりつけ医や主治医と相談し、睡眠に対して正しい理解を持ち、不眠が連日続かないように工夫しましょう。 Q4 B型肝硬変はどのように診断し、治療するのですか? B型肝硬変の診断 B型肝炎ウイルス(HBV)の持続感染者のなかには、肝臓に炎症(いわゆる肝炎)が生じ、それに伴って肝細胞の破壊と肝臓の線維化が起こる患者さんがいます。 この炎症が持続している状態が慢性肝炎で、そのまま炎症が続くと、肝臓の線維化が進み、やがては肝硬変にいたります。 このHBV感染による肝硬変を「B型肝硬変」といいます。 HBV感染の有無は、まずHBs抗原検査で判定されます。 HBs抗原陽性が持続すれば、HBV持続感染者と判定します。 HBV持続感染者のなかで、血中にウイルス量(HBV DNA量)が多く検出される患者さんは、肝炎や肝線維化が進行しやすく、B型肝硬変や肝がんにいたる可能性が高くなります。 肝硬変と診断され(Q1、Q2参照)、HBs抗原陽性であれば、ほとんどがB型肝硬変と診断されます。 B型肝硬変が進行すると肝臓の機能が低下し、生命を維持できないような肝不全状態にいたります。 また、肝線維化が進行すれば、B型慢性肝炎と比較して肝がんを発症するリスクが高まります。 B型肝硬変の治療 HBV感染が持続しても、ウイルス量が少なく、肝炎がない場合は治療の適応とはなりませんが、肝不全や肝がんのリスクが高いB型慢性肝炎やB型肝硬変では抗HBV作用のある核酸アナログ製剤の内服治療が推奨されます。 一方、インターフェロンはB型慢性肝炎にも使用されることがありますが、B型肝硬変に進行したものには推奨されていません。 日本では、B型慢性肝炎およびB型肝硬変に対して抗HBV作用のある内服薬として、ラミブジン、アデホビル、エンテカビル、テノホビル(テノホビルは薬剤の構造の違いから2種類)の5種類の核酸アナログ製剤が医療保険のもとで使用できます。 これらの核酸アナログ製剤は、HBVの増殖を抑え、肝炎を鎮静化させ、さらに肝硬変では肝線維化の改善を促します。 また、抗ウイルス薬治療により、病状の改善や生存期間の延長、およびB型肝硬変患者さんの肝発がんを抑制することが期待できます。 HBVに対して核酸アナログ製剤を用いる場合には、薬剤耐性の出現が問題となります。 薬剤耐性とは、HBVの遺伝子変異を起こし、薬剤が効きにくい性質を獲得することをいいます。 薬剤耐性があると薬剤使用にもかかわらずウイルスは減少せず、ときには逆に増殖して、肝炎が増悪することがあります。 薬剤耐性の遺伝子変異は薬剤ごとに異なり、薬剤耐性が出現する頻度も異なっています。 主にB型慢性肝炎を対象とした試験結果から、エンテカビルとテノホビルは薬剤耐性が出現しにくいといわれています。 このため、B型肝硬変では病状の進展度にかかわらず、エンテカビルもしくはテノホビルが第一選択薬として推奨されます。 なお、ラミブジンやアデホビルはエンテカビルやテノホビルより先に保険診療下に使用可能となった薬剤ですが、以前からラミブジンやアデホビルを継続して使用している場合や、薬剤耐性変異が出現した場合は、今後の治療法について専門医に相談してください。 エンテカビルは通常は1錠(0. 5mg)を1日1回内服します。 空腹時の内服が原則で、食間や睡眠前に内服します。 ラミブジン(100mg)、アデホビル(10mg)やテノホビル(テノホビルジソプロキシフマル酸塩300mg、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩25mg)は1日1錠で、食事とは関係なく内服できます。 なお、腎機能が低下している場合は、投与量や投与間隔の調整が必要となることがあります。

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犬猫たちの肝硬変は肝臓病の末期状態。その症状や治療法について

肝硬変 死に際

肝硬変とは 肝硬変とはその名前の通り、肝臓が硬く変質してしまう病気です。 健康な肝臓には弾力がありますが、肝硬変の進行とともに弾力が失われて硬くなってきます。 肝臓が硬くなってくる原因は、肝臓の線維化です。 本来の肝臓は肝細胞(肝臓を構成している細胞)で満たされています。 しかし肝硬変を起こした肝臓では肝細胞が減少し、コラーゲン繊維に置き換わっています。 コラーゲンとはタンパク質の一種です。 肌に弾力を与えるとしてコラーゲンに良い印象を持っている方は多いかもしれませんが、コラーゲンは骨の主要成分でもあります。 肝臓で増殖・沈着したコラーゲン繊維は悪者です。 コラーゲン繊維が肝臓全体に広がることで肝臓は硬くなり、そして小さく萎縮してきます。 肝臓の機能を担っている肝細胞はどんどん減少し、肝臓は働かなくなってきます。 実際にはここまで進行する末期の肝硬変は、犬猫たちでは稀です。 脂肪肝から肝硬変に移行する段階の子が多いと思います。 治療によりなんとか前段階で維持している、もしくは肝硬変に突入してしまうあたりで体がもたないのでしょう。 なお肝臓はある程度の損傷を自分で治してしまう自己再生能力を持つ臓器です。 しかし肝硬変にまで陥ると自己再生はほぼ期待できません。 肝硬変の原因となる病気 肝硬変という病気は、ある日突然に発症することはありません。 発症するまでにはおそらく何年もの月日が経っています。 いうなれば肝硬変とは長期間のダメージにも声を上げずに耐え続けてきた肝臓が、ついに悲鳴を上げ始めた状態です。 肝硬変の前段階として肝炎を起こしていることが普通です。 肝炎の次に脂肪肝という病態に移行することもあります。 ゆえに肝炎や脂肪肝の段階での治療が功を奏しなかったことが、肝硬変の原因と言うことができます。 肝硬変の前段階としての慢性肝炎 肝臓が炎症を起こしている状態が肝炎です。 傷めつけられた肝臓は腫れて大きくなっています。 レントゲン検査を受ければ、本来は肋骨内に収まるはずの肝臓が、肋骨からはみ出て映し出されるでしょう。 肝炎は慢性肝炎と急性肝炎に大別できますが、肝硬変に移行していくのはたいてい慢性肝炎です。 慢性肝炎を引き起こす原因は人の場合は肝炎ウイルスやアルコールが大半ですが、犬や猫の場合は必ずしも明らかになっていません。 遺伝的な原因を除くと、食事の質、食事に含まれている保存料などの化学薬品、漫然と使用している薬、慢性的なストレスなどの外部要因が挙げられます。 どのような原因から発生したとしても、肝炎は肝硬変の大きなリスク要因です。 肝硬変の前段階としての脂肪肝 肝炎から肝硬変に移行する前には、しばしば脂肪肝が見られます。 この脂肪肝を放置してしまうと、高い確率で肝硬変に移行していきます。 脂肪肝の原因は、たいてい肝炎の悪化です。 肝炎を起こして肝機能が低下してくると、肝臓における脂肪の代謝が悪くなります。 処理できなかった脂肪は行き場を失い、そのまま肝臓に溜まりはじめます。 これが脂肪肝です。 脂肪肝の段階ならば、まだ適切な治療により回復する望みがあります。 ただし自覚症状に乏しい脂肪肝の発見は難しいため、定期的に動物病院での健康チェックを受けておくべきです。 肝硬変の症状 多くの肝臓病と同じく、肝硬変であっても必ず症状が出るわけではありません。 特に軽度の肝硬変では無症状の犬猫たちは珍しくありません。 しかし肝硬変が進行して末期状態ともなると、全身にさまざまな症状が発現してきます。 ですので症状が出るまで大丈夫と油断していと、取り返しの付かないことになりかねません。 腹部の痛み 他の肝臓病ではあまりみられませんが、肝硬変では肝臓のあたりに痛みが出ます。 肝臓病で治療中の子に痛みが出始めると、獣医師たちはあまり良くない状況だと察知するでしょう。 ご愛犬やご愛猫を抱きかかえたときに、ひどく鳴くようなときは肝臓病が悪化している可能性があります。 ただちに動物病院を受診してください。 体が黄色っぽくなる黄疸 肝硬変では黄疸がしばしば見られます。 黄疸では目の白目部分や皮膚が黄色を帯びてきます。 最初は薄くて気がつきにくいですから、肝臓の悪い子は注意してチェックしてあげてください。 黄色の正体はビリルビンという体内物質です。 ビリルビン体内に溜まってしまう理由は複数あり、肝臓の状況により複数考えられます。 まずは病院で血液検査を受け、ビリルビンの値(略:TBILなど)を確認しなくてはなりません。 肝性脳症による異常行動 肝硬変は脳にも悪影響をおよぼすことがあります。 肝性脳症と呼ばれ、放置することのできない症状です。 肝臓と脳は一見結びつきませんが、肝機能が低下して有毒なアンモニアの分解ができなくなってくると、血液中のアンモニア濃度が高まって脳にダメージを与えてしまうのです。 血中アンモニア濃度が高まるにつれ症状は悪化し、性格が攻撃的になったり、痴呆症のようになったり、うつ状態になったり、さまざまな異常行動が現れます。 さらにアンモニア濃度が高くなると意識を失うようになり、やがて昏睡状態に陥ります。 食欲低下と体重減少 肝硬変では吐き気や嘔吐が見られることがあります。 食欲の低下はそれらが影響することもありますし、関係なく食欲低下が起こることがあります。 そして食事量が少なくなれば、当然ながら体重が減少します。 体重減少には他の理由もあります。 肝臓の機能低下により、腸から脂肪を吸収するときに必要な胆汁の生成量が低下してしまいます。 重要なエネルギー源である脂肪を効率的に消化吸収できなくなり、食事を与えても体重が減少してしまうのです。 腹水 肝硬変ではしばしば腹水が見られます。 腹水とは腹腔内に漏れだした体液のことです。 ただの水ではなく、タンパク質などの栄養素を含むため、しばしば細菌感染を起こします。 細菌感染から腹膜炎を起こすと、一気に危険な状況に陥ります。 腹水が溜まる原因のひとつは、肝機能低下により肝臓で作られるアルブミンの量が減ってくることです。 血中アルブミン濃度の低下は血液の浸透圧低下につながり、血管から容易に体液が染み出す状況を作り出します。 別の原因として、門脈と呼ばれる肝臓に血液を送り込む血管で発生している高血圧症があげられます。 門脈圧亢進症と呼ばれ、肝臓内の血流が悪くなり、血液が行き場を失ってしまうと発生しやすくなります。 肝硬変では上記2つを同時に発生する可能性があります。 肝硬変の一般的な検査方法 肝硬変の発見や病状のチェックには、主にエコー検査(超音波画像診断)と血液検査があります。 そして前述した症状の経過から総合的に判断されます。 経験の豊富な獣医師ほど診断の精度は高いでしょう。 なお岩のように固くなった肝硬変は触診でも発見できるでしょうが、そこまで進行してしまっては遅すぎます。 実際に肝臓を見てみれば確実ですが、検査のためだけに開腹することはありません。 肝臓がんの疑いも考えられるとき開腹が検討されるでしょう。 参考ページ エコー検査 エコー検査は体の外から肝臓の様子を把握するのに役立つ検査です。 実質臓器(中身がしっかり詰まっている)である肝臓はエコー検査に適しています。 断面画像はリアルタイムで画面に映し出され、それを見ながら気になる部分を多方向から入念にチェックすることが可能です。 一定方向の静止画像しか得られないレントゲン検査との大きな違いです。 エコー検査により、肝臓が腫れて大きくなっている、逆に萎縮している、肝臓の表面がボコボコとしていないか、肝臓内部に影がないかをチェックしてます。 また周辺の臓器の異常、胆石などの結石の存在を一緒に確認することが可能です。 肝硬変と肝臓がんの区別にもエコー検査は活躍します。 肝臓がんと肝硬変では治療方針がまったく異なるため、識別は非常に大切です。 このように便利なエコー検査ですが、慢性肝炎と肝硬変を見分けるといった進行度を判断することは苦手です。 次の血液検査が必須です。 血液検査 肝臓の異常を発見するのに血液検査はもっとも基本的かつ重要な検査です。 人間の大病院とは違い、動物病院での血液検査はすぐに結果がわかります。 基本的な検査項目は、ASTなどの酵素類です。 これらの酵素は本来は肝臓にあるべきですが、肝臓の損傷具合に応じて血液中に漏れ出してきます。 BUNやTPの数値は、肝臓がどの程度機能しているかを知る目安になります。 これらの数値は肝臓以外の病気でも変動してしまうので、単独で見ても意味がありません。 それぞれを総合的に分析して、はじめて有益な情報が得られます。 レントゲン検査 レントゲン検査はエコー検査に劣る部分もありますが、より鮮明な画像を得られるというメリットが有ります。 腹部を一気に撮影できるので、他の臓器や骨との位置関係から肝臓の大きさを把握することが容易です。 また正常な肝臓は端が尖っていますが、異常があると丸まってきます。 その様子もレントゲン検査は鮮明に映し出すでしょう。 肝硬変の治療法 冒頭に書いた通り、残念ながら肝硬変を治癒させるほどの治療法はありません。 犬や猫の不快感を取り除き、普通の生活に近づけるための対症療法や、肝硬変の進行を少しでも抑え、わずかに残されている肝機能を守るための維持療法が主な治療になります。 薬物治療 肝機能の改善を期待する薬剤 肝機能を改善させるためにウルソ(ウルソデオキシコール酸)、スパカール(トレピブトン)、チオラ(チオプロニン)、タチオン(グルタチオン)、プロとポルト(旧:プロルモン)といった薬剤が汎用されています。 これらは劇的に効くものではありません。 また進行を抑えられるかどうかは不明です。 肝臓病薬を薬剤師の目からわかりやすく解説した、こちらのページをご参照ください。 症状緩和のための薬物治療 痛みを抑えるための鎮痛剤、感染症を併発しているときの抗生剤、食欲増進剤など、状況に応じて投与されます。 犬や猫たちの不快感や苦しみを緩和することが目的です。 このような対症療法は消極的に思えるかもしれませんが、ストレス緩和が間接的に肝硬変の進行を抑制する可能性があります。 もし治癒が困難だとしても、犬猫たちのQOL(生活の質)を維持することは、我々飼い主側の務めだと言えるかもしれません。 もちろん症状がなければ必要がありません。 腹水軽減のための利尿剤 利尿剤は尿量を増やし体の中の水分量を減らす作用を持つため、あわよくば腹水も減らせるだろうというアイデアで用いられます。 溜まった腹水を消し去るほどの効果は期待できないかもしれませんが、腹水が増えにくくなる可能性はあります。 腹水はただの水ではなく、アルブミンなどの重要成分が含まれています。 針を刺して抜き取ることは簡単ですが、溜まりにくくすることが大切です。 なお利尿剤の効果は連用によりたいてい悪くなってきます。 使い過ぎると低カルシウム血症などの電解質異常を招くこともあります。 アルブミン点滴 肝硬変では血中アルブミン値(ALB)が低下するために、腹水を引き起こします。 アルブミンを点滴で体内に補充することで、一時的に血中アルブミン値を上昇させることができます。 点滴としては少々高価です。 漢方薬 漢方薬に強い獣医師は、肝硬変にも漢方薬を用いるでしょう。 小柴胡湯(しょうさいことう)などの柴胡を含む漢方薬は、肝臓治療に役立つ可能性があります。 また体力をつけて状況を改善しようとして補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)が使われるかもしれません。 胃腸の調子を整えて食欲を改善する目的で六君子湯(りっくんしとう)の使用も考えられます。 漢方薬に共通する問題として、味の悪さ、量の多さがあります。 口から与える薬剤のために犬猫たちがストレスと感じてしまい、せっかくの効果が打ち消される心配があります。 プラセンタ療法(ラエンネック注射) プラセンタ注射薬は肝炎の治療薬として、一部の動物病院が実績をあげています。 まだ普及しているとは言いがたい状況ですが、獣医師たちから聞くところでは、肝臓病に対して一様に良い反応を得ているようです。 プラセンタには肝臓細胞の増殖を促す作用が見い出されているほか、体力を改善させる作用や食欲増進作用を併せ持ち、優れた治療となる可能性を秘めています。 肝硬変での報告はまだ乏しく、有効性は不明ですが、副作用などの心配もほとんどなく試してみる価値があるでしょう。 肝硬変の食事療法 肝硬変のとき、食事の見直しは薬物治療と同じくらい重要です。 ただし安易に肝臓の療養食(処方食、サポート食)に切り替えてしてしまうのは少々問題があります。 本来は肝臓の状況に応じて食事は調整するべきですので、獣医師と相談のうえ決定してください。 また犬猫たちの食事療法を考えるとき、我々人間の食事療法が非常に参考になります。 タンパク質の量 肝臓病の犬猫たちには良質なタンパク質をたくさん与えるべきですが、実は肝臓病の療養食は超低タンパク食であり逆行しています。 肝臓の療養食がタンパクを減らしている理由は、腸内でのアンモニアの発生量を減らし、肝性脳症の発現を防ぐことにあります。 しかし肝性脳症の心配がないとき、低タンパク食は血中アルブミン濃度(ALB)の低下を引き起こし、むしろ状況を悪化させかねません。 肝臓が悪いとき、基本的にはタンパク質をしっかり与えるべきです。 療養食へ切り替えようとするとき、必ず獣医師に相談しましょう。 脂肪の量 健康な犬猫にとって脂肪(油)はカロリー源となりますが、肝硬変では胆汁の出が悪くなっているケースが多く、脂肪をうまく消化吸収できません。 そのような状況では、下痢便となりやすいのである程度わかるでしょう。 ただし極端な油抜きにはリスクも有ります。 脂質制限を徹底してしまうと脂溶性のビタミン類やミネラルの吸収が悪くなる心配があるためです。 たいていのフードには脂質が含まれているのでそのような心配はないでしょう。 手作りのときは完全な油抜きにならないようにしましょう。 塩分の量 塩分は減らしたほうが良いですが、ゼロにすることが目標ではありません。 適度な塩分制限は門脈圧亢進症の抑制になり、腹水を防ぐことに役立ちます。 すべての哺乳類は、塩分ゼロでは生命を維持できないことを頭に入れておいてください。 しきりに手を舐めてきたり、土を食べるようなとき、本能的に塩分を求めていると考えることができます。 手作りのときは塩化ナトリウムばかりの塩よりも、カリウムやマグネシウムをバランスよく含む天然塩を少量用いると良いでしょう。 これは特に利尿剤を長く使っていると発現しやすい低カリウム血症の対策になります。 低カリウム血症では薬が効かないばかりか、不整脈や痙攣などを起こしやすくなります。 フードに含まれる保存料 多くのドッグフードやキャットフードにはたくさんの保存料が添加されています。 これは封を切ったフードが腐ったり、カビが生えるのを防ぐためにどうしても必要な化学薬品です。 この保存料が肝臓に負担をかけると指摘する声は少なくありません。 私も薬剤師として同意見です。 人の肝臓病の場合、保存料の心配からインスタント食品は極力減らすべきとされています。 ペットフードはまさにインスタント食品であり、人の治療を参考にするのであれば、控えるべき食品となります。 参考ページ 私の結論としては、最も優れた肝臓の療養食は、栄養バランスを考慮した手作り食です。 ご愛犬やご愛猫も飼い主さんの愛情のこもった手作り食を一番喜ぶと思います。 ただしペットフードを否定するわけではありません。 手軽さ、価格、常温での保存性と、ペットフードは非常に優れた食品です。 調理時間が不要ですから、その分をご愛犬とご愛猫と楽しく過ごす時間にあてて欲しいと思います。 なおペットフードを少し工夫するだけでも性能はアップできます。 参考ページ 上記ページは知り合いの獣医師が与えている食事レシピです。 肝臓を健康に導く新しいアイデア 肝臓を健康にしたいときに試していただきたいアイデアがあります。 食事の工夫やサプリメントを上手に使っていく方法は、安全性が高いだけでなく、実際に結果につなげている動物病院もあります。 詳しくはこちらのページ とくに薬や療養食を何ヶ月も続けているのに状況が良くならないとき、ぜひ参考にしていただきたく存じます。 もちろん予防にも使えるアイデアです。

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