商い せい で ん 金 と 銀 9。 楽天ブックス: あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇

高田郁「あきない世傳 金と銀 源流篇」の感想

商い せい で ん 金 と 銀 9

広告 悲しみから立ち上がり、いよいよ江戸へ打って出る 5巻目の終わりでは、五鈴屋の三男 智蔵が六代目を継ぎ、そして想い合っていた主人公 幸と夫婦になれるが、それももつかの間・・・。 智蔵は積聚が原因で喀血し、急逝してしまう。 6巻目は智蔵の葬儀の場面から始まります。 人は心底悲しい時、却って涙が出なくなるものです。 これは自分も経験があるのですが、感覚や感情が全て麻痺してしまうのですよね。 防御反応とでも言うのでしょうか。 深い悲しみを感じてしまったら最後、一気に悲しみに飲み込まれてしまい、自分がどうなってしまうか分からないほど、感じるのが恐ろしいのです。 感覚という感覚、感情という感情を一切シャットアウトしてしまいます。 まさに、幸はそのような状態。 人によっては、目の前の一連の儀式をただ淡々と、感情を殺してやり過ごす人もいれば、立っていられないほど人としての機能をしなくなる人もいます。 (そんな人を実際に目の当たりにしたことがあります) 幸は前者で、まるで「嘘」のシナリオが、目の前に繰り広げられるごとく、それらをぼーっと眺めているだけなのです。 江戸時代の大阪では、女性が跡目を継ぐことができない「女名前禁止」という掟があるため、幸は継ぐことができません。 そんな中、幸は期限付きの「七代目」となることを、天満組呉服仲間から取り付けることに。 また、六代目智蔵の悲願であり、商習慣が大阪ほど厳しく無い江戸へ進出を決めるのです。 これから経営者になりたい女性、現役女性経営者に読んで欲しい まだ経営者としてはぺーぺーの自分が言うのはおこがましいのですが、これから経営者になりたい女性や現役女性経営者にぜひ読んで欲しい小説です。 大阪での厳しい商習慣の中、主人公「幸」は知恵と才覚で、また店の面々に支えられながら、新しい風を吹き込んでいくのです。 例えば、女性には認められなかった跡目を継ぐことを「期限付きで」と奔走し承認を取り付けます。 それはこれから女性たちが社会進出するための開拓者となって、自ら前例をつくりやがてそれを慣例にしていきたいという野望を持っています。 例えば、オフィスを設けるために、女性では借りられない事業用不動産物件が本当に多く今でもあります。 私自身、非常に苦労しました。 けれども、幸も現代の女性経営者の先輩方々も、そのようなハンディを、知恵を絞りアイデアを捻り出して、仲間に助けてもらったりして、乗り越えてきています。 また、江戸店を出すにあたって「買っての幸い、売っての幸せ」つまりWin-Winの関係の商売をするにはどうすれば良いのかを、店の主従に関係なく知恵を出し合って、ひとつの目標に向かって力を合わせていく場面が、何度も何度も出てきます。 それに加えて、大阪でも江戸でも女性の奉公人は「女衆(おなごし)」と呼ばれる家事一切をやらされるか、下女として下働きしか道が無いところを、才能のある女性を「小頭役」という新しい職を作り任せるという大胆な人事改革も行うのです。 最後の場面では、開店直後に来た貧しい女性を、大切なお客様として扱うお店の姿勢なども、非常に参考になります。 がんばる女性を描く高田郁 「あきない世傳 金と銀」の他に、高田郁の代表作として「みおつくし料理長帖」全10巻があります。 こちらも、澪というみなしごの女性が料理人として独り立ちしていく様が描かれています。 高田郁の作品には「頑張る女性応援歌」とも言える作品が多く、自分自身が心に元気が無くなっていたり、仕事上で困難が立ちはだかった時にに読むと、背中を押された気持ちになり、「私もがんばらにゃ!」と思えるのです。 今回の六巻目は、江戸店が開店した場面で終わっていますが、そこまでの苦難の物語りに、読みながら何度も何度も涙が止まりませんでした。 自分がくじけそうになったら、また読み返してパワーをチャージしたいものです。 カテゴリー• 359• 101• 126• 241• 113• 350• 271•

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あきない世傳金と銀 6 本流篇の通販/高田 郁 ハルキ文庫

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今回は『みをつくし料理帖』(全10巻 番外編を含めると11巻)から愛読している髙 田郁さんの新シリーズ『あきない世傳 金と銀』を。 4巻目となる先月発売された最新刊の『貫流篇』が凄い展開になっています! *以降あらすじ・ネタバレを含みます。 八代将軍・吉宗の治世。 華やかなりし元禄文化は遠く、享保の大飢饉で農村部は打撃を受け、米価が高騰、倹約令が出されるなどモノが売れない商人にとっては試練の時代の大坂が舞台です。 どこか今の時代を彷彿とさせます。 摂津国武庫郡・津門村で私塾を開く学者の娘として生まれた主人公の幸(さち)。 働き者だが女に学はいらないという母・房の目を盗んでは字を学び、七夕に知恵を授かりたいと願う、そんな妹を優しく見守り導いてくれる10歳上の兄・雅由と妹・結がいます。 しかし兄と父が相次いで亡くなり、9歳のとき一人大坂天満の呉服商・五鈴屋へ奉公に出ることに。 「商いとは、即ち詐り」との父の言葉が重くのしかかりますが、生きるための決意と、商いへの好奇心が幸を支えます。 奉公先での雇い入れは1人のはずが、手違いで幸のほか3人が集い、急遽入社試験が行われることに。 見事勝ち抜き晴れて五鈴屋に落ち着いた幸。 五鈴屋にはお家さんの富久(二代目徳兵衛の妻)と三兄弟の孫たちがいます。 四代目徳兵衛を継いだ阿呆ぼん(!)の長男・豊作、商才に長け仕事熱心だが情に欠ける次男の惣次、商売はからっきしだが心根の優しい、本の虫の三男坊・智蔵。 実質お店は、「五鈴屋の要石」といわれ人格者の番頭・治兵衛と惣次、富久で切り盛りされており、幸の聡明さを早くに見抜いた治兵衛が彼女の学ぶ意欲の手助けをします。 一巻の『源流篇』では、四代目に船場の中堅どころの小間物商・紅屋の末娘、菊栄の嫁入りと、幸との心の交流、智蔵が浮世草子の書き手になる決意をし家を出、四代目の放蕩による離縁までを、二巻『早瀬篇』では菊栄の去った五鈴屋・四代目の後添いに治兵衛の強い要望で若干14歳の幸が選ばれ、過労心労による卒中で治兵衛が倒れる中、幸への信頼を次第に深めるようになる富久、まだ幼い嫁に主が興味を持たないのを幸いと、商いの知識を貪欲に吸収し知恵を付けたいと精進を重ねる幸が美しく成長してゆく中、徳兵衛の不始末が原因で分家話が延期となっていた惣次に、大坂一の大店から婿養子の話が持ち込まれ、嫉妬から自暴自棄になった徳兵衛が乱暴を働き、新町廓からの帰りに酩酊状態で堤から石垣の下へ転落、帰らぬ人となります。 そして養子話を断り五代目を継いだ惣次の出した条件で再び幸が嫁に迎えられるまで。 三巻『奔流篇』で17歳の幸は名実ともに惣次の妻となり、新しい商いの方法に挑戦する惣次を支え、知恵を絞ります。 菊栄との再会、宣伝のため今でいうノベルティの開発や社員教育、果ては女性でも商いに携われるような道筋を整えられたら、との思いから新しいビジネスモデルの模索など、幸の頭は商いのことでいっぱいです。 そんな女房への愛しさ、恐れと戦き、嫉妬が交じる複雑な思いを抱く惣次が次第に功を焦りはじめ、「商いから情を一切抜いてしまったら先々行き詰まる」との富久の不安が的中、幸との会話からヒントを得て開拓した新規の商売相手に対する搾取と裏切りに対し、相手から「店主の器にあらず、店主がこの男で居る限り付き合いはお断り」と怒りの宣言をされてしまいます。 そこで放った幸の提案が相手に信頼と希望を甦らせ、才気と知恵、礼儀に情の備わった幸を「まこと店主の器」と言わしめます。 21歳になった幸。 四巻『貫流篇』では、五代目が出奔し行方を捜し続ける五鈴屋へ、家を出てから九年が経ち28歳となった三男の智蔵が惣次の隠居願いを携え訪れます。 五鈴屋を智蔵に託すというのです。 その後、呉服仲間にも惣次の隠居願いが届けられ、惣次の決意の固さを知り、五鈴屋の暖簾を守るために番頭の鉄助と幸は、度重なる心労で老いを加速させ、心臓が弱くなった富久の代わりに、智蔵に六代目を継いで貰えるよう尽力します。 しかし煮え切らない智蔵の態度に怒りの感情を募らせる幸の姿は、ついに智蔵から「翌日の四代目徳兵衛の月命日に決断する」との宣言を引き出します。 その晩、幸は富久から幸を養女にするとの決意を告げられます。 翌日、店を継ぐ覚悟のいでたちで現れた智蔵を見て、喜びに包まれる一同。 富久から幸を養女にしたいと聞いた智蔵は苦悩の末、驚きの決断をします。 なんと幸を智蔵の嫁にと望んだのです。 三兄弟に嫁ぐという前代未聞の成り行きに、さすがの呉服仲間も唖然とするも、九年の間に成長した智蔵の頼もしさに加え、桔梗屋という援軍を得て見事承認を勝ち取り、新しい門出を迎えます。 智蔵に亡き兄の面影を見ていた幸と、幸に淡い好意を抱いていた智蔵。 二人の祝言を見届けたのち、富久は亡くなります。 この巻で長い物語の第一章が終わったのかな、という印象です。 富久なき後、若い二人が周囲の人々と手を携えながら、どんな風に商ってゆくのか楽しみです。 この物語の楽しみの一つに、治兵衛の言葉があります。 二代目徳兵衛・萬作の口癖が「買うての幸い、売っての幸せ」と教えられ、「商いは川の流れに似ている」「天から与えられた美しい色を欲得づくで汚さんよう、精進してこその商い」「どないな時にかて、笑いなはれ。 笑うて勝ちに行きなはれ」「笑う門には福来る」これらの言葉がどれだけ幸を救い、奮い立たせてきたことでしょう。 ぜひ治兵衛語録を番外編で出版して欲しいです。 また富久の、奉公人への気遣いを忘れない細やかさ、優しさ。 離縁の後、実家の紅屋を商う菊栄との働く女同志の友情。 奥向きを仕切る女衆、お竹とお梅の温かさ。 そして幸を支えるものは、幼いころに郷里で兄と一緒に見た金と銀の美しい色をした光景でした。 夕陽の輝きが金、川面の煌びやかな色が銀。 川向うに見える無数に浮かび上がる綿の花。 生活の糧を得る綿作は、いうなれば天からの恩恵で、ひとびとの暮らしが金銀の情景に溶け込むのを胸に刻んだ幸。 何百年も前に読まれた詩が、海を越え、時を超えて読み継がれる。 ひとの思いを伝え残せる文字とは、何と素晴らしいものだろう、との幼いころの感動を胸に、学びへの尽きぬ興味とたゆまぬ努力を続ける幸に、郷里でも奉公先でも寄り添うような川の存在。 川の流れのように進む幸の一生。 強引な展開でなく自然に感情移入できるテンポが、長編シリーズの味わいです。 商うものは違えど、多くの人の手を経て創り出されるという点で共通する呉服と本。 本を売る商いに携わる者としての立場からこの物語を捉えたときに見えてくるのは、壮大な「商売往来」のようで身の引き締まる心持になります。 私はこの作品から「温故知新」と弊社の社訓「創造の中に利益あり」という言葉を思い浮かべました。 モノが売れない時代、知恵を武器に商い戦国時代を渡ってゆく武将の如き幸の、痛快なる見せ場が随所にあり、女名前禁止の大坂にあって、この先どんな勇姿を見せてくれるのだろうと思うと、楽しみでならないのです。

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高田郁 あきない世傳 金と銀シリーズ

商い せい で ん 金 と 銀 9

ニコニコ市場にまだ無いようなので、出版社のHP ・「みをつくし料理帖」「出世花」に続く、著者3作目の時代劇シリーズがはじまった。 今回は大坂が舞台。 時代は享保。 華やかな元禄が終わり、今で言うバブルがはじけた後のような時期。 主人公、幸は摂津の国、津門村に生まれ育つ。 津門村って、なんて読むかわからない(つとむらって本に書いてあったような気もするのだが、読んですぐ人に貸してしまったので今手元になく確認できない。 現在の兵庫県西宮市あたりに該当するらしく、銅鐸も出土したかなり古い土地柄のようだ。 大坂に出た主人公はどこから来た?と問われて、「武庫川の向こう側」と答え、「むこがわのむこがわて、何や?」みたいに言われている。 私塾を主宰する父と、それを支える母、十歳年上の優秀な兄、四歳の妹がいる主人公は、九歳までは貧しくも健やかに育ち、学問にも興味を示すが、母は女に学問は不要、と学ぶことを許さない。 兄は暇を見つけては彼女に文字を教え、 金と銀という色を知らない彼女を夕暮れの川へ連れて行き、夕暮れの空の、太陽の光が映えて輝く部分の色を金、それが水面に落ちて輝く部分を銀と教える。 だが、主人公の運命は急転する。 長雨が続いたあげくに酷暑に転じた夏、飛来した雲霞の群れに村の畑は食い尽くされ、享保の大飢饉が始まる。 麦も米も、特産の綿花も不作。 さらに兄が急病で命を落とす。 跡継ぎを失った父は私塾を村の有力者に譲らねばならなくなるが、そこで父までもが落命してしまう。 母と妹は村の有力者に使用人として引き取られるが、主人公は口減らしの意味もあって、有力者の昔なじみである大坂天満にある呉服商「五鈴屋」に奉公に出る。 武士の流れをひく父は、商人を自分の手を汚さずに儲けを掠め取る、「商は詐なり」と忌み嫌っていたので、なおさら不安でならない。 ここからが実質的な話のスタートになる。 「五鈴屋」は堅実な商売で手代、丁稚、奥向きの女衆に番頭と主人一家を合わせれば20人近い人が働く店。 三代続き、二代目の妻であるしっかり者の女主人と切れ者の番頭が商売を守っていたが、二代目は既に無く、三代目も若くして亡くなり、ようやく四代目を継いだ長男はちょっと商売に身が入らず、その弟は優秀で商いもやり手だが人を責める性分で兄とそりが合わぬ。 三男は商売よりも本が好きという変わり者。 主人公は先輩女中二人とも、店の男衆ともなんとかうちとけ、番頭には性格の良さと賢さを認められ、商売というのは川の流れのようなものだ、と言われて父とは違う思いを商売に対して抱くようになる。 兄に金と銀を教わった日を思い出しもする。 本好きの三男は優しく、彼の気配りでひそかに番頭から丁稚と同じように文字も教えてもらうようになるが、節約を旨とするこの時代、呉服屋の商売というのはなかなか苦しいことになっている。 四代目が格上のお店から嫁を迎えたあたりから、どうも家中に軋轢が生じるように。 本来は力を合わせて店を盛り立てていかねばならぬ三人兄弟の中が、だんだん険悪なものになっていく。 主人公は一番下っ端の女衆に過ぎないのだが、しだいにビミョーな立場に追いやられていってしまう・・・ 「みをつくし料理帖」も、なかなかヒロインが幸せを拾いきれずに読者の気をもませるシリーズだったが、今回はそれ以上にヒロインを続けざまに不幸が襲う。 優しくしてくれる人や、主人公の才を認めてくれる人は現われるのだが、その人たちが次々に亡くなったり、去ったりしてしまう。 「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」をちょっと思わせるような。 そして、まさかこれは無いでしょう、という不幸が降りかかりそうなところで次巻に続く。 半年に1冊のペースで刊行予定とのことで、あまり気をもませないで快調なペースで完結して欲しいものだ。 私は子供の頃住んだ事もあるのだが、当時の子供の世界は非常に狭かったので大阪には土地勘がほとんど無く、時代劇の大坂も江戸のようにはよく町名などがわからない。 江戸だと大川を渡るともはや江戸ではない、橋向こうから嫁に来た、なんて感覚があったらしいが、大坂にも大川があって、船場に店を構える大店と、主人公が働く店とでは川を挟んで格差があったり、なんてあたりが何も知らないもので興味深かった。 次は半年後か~ 今年も動画作ったり、文章やイラスト書いたり描いたりできればいいかなと 思ってます。 読んでない見てない本やDVDもできるだけ消化して処分したいとも。 自分を追い詰めるような目標は決めないでゆるゆる行きます。 nicovideo. nicovideo. 私はモデリング下手です。 よくあるハンドルネームなので、ツイッターやピクシブ、ようつべ、各種個人ブログなどにも 同名の方がいらっしゃいますが、私はニコニコ以外では活動しておりません。 カテゴリ一覧•

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